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2018 年度 研究成果報告書

歯科用IPによる放射性セシウム等の高エネルギー放射性物質検出感度の向上技術確立

研究課題

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研究課題/領域番号 16K11508
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 病態科学系歯学・歯科放射線学
研究機関徳島大学

研究代表者

吉田 みどり  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 助教 (30243728)

研究分担者 前田 直樹  徳島大学, 病院, 講師 (10219272)
誉田 栄一  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (30192321)
細木 秀彦  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 准教授 (60199502)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードイーメージングプレート / セシウム134 / セシウム137
研究成果の概要

多くの歯科診療所に備えられているイメージングプレート方式の歯科用デジタル検出器を用いて、原子力発電所などの事故により放出される放射性セシウムの検出ができることが示された。
検出能は医科用コンピューティッド・ラジオグラフィと比較して劣るが、全国いたるところにある歯科診療所で測定できることは、原子力事故の対策の一つとしてとても重要である。
また検出能を向上させる方法として、金属のk吸収端を利用する方法があることも判明した。今後、さらなる研究により、より微細な放射能の検出が歯科診療所で可能になることが期待された。

自由記述の分野

歯科放射線学

研究成果の学術的意義や社会的意義

福島原子力発電所の事故により、原子力に対する国民の信頼が大きく低下した。その結果、多くの原子力発電所は稼働が停止したままで、新規の原子力発電所設置も非常に困難となってきている。今回の事故で大問題となった一つに、環境中の放射能の有無がわからないことがある。食料、飲料水をはじめとして、自分の居住空間に放射性物質が存在するかは、当局や専門機関の報告を信じるしかなかった。原子力発電での信頼性を失ったなかでは、信頼性がゆらいだ。
このようななかで、今後の放射能汚染時に全国の歯科診療所が対応できれば、それだけで安心感が生まれる可能性がある。本研究結果は、歯科界が日本の未来に貢献できる可能性を示唆している。

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公開日: 2020-03-30  

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