研究課題/領域番号 |
16K11511
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
佛坂 由可 長崎大学, 病院(歯学系), 講師 (10244089)
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研究分担者 |
片山 郁夫 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (80295089)
佐々木 美穂 長崎大学, 病院(歯学系), 助教 (10437874)
中村 卓 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (30172406)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | cpla2 / HIF-1α / 低酸素 / がんの進展 |
研究実績の概要 |
研究の目的は、低酸素領域で働くストレス応答蛋白 Ca2+依存性 cytosolic phospholipase A2 (cPLA2)と hypoxia inducible facto r-1α (HIF-1α)に注目 し、がんの進展と転移におけるこれら2つの蛋白の相互作用を、新たに確立した cPLA2 conditional knock-out (cPLA2-CKO) マウスを用いて解明することであ る。がん病巣において、cPLA2 と HIF-1α とが協調して、あるいは拮抗的に働くメカニズムを cPLA2-CKO マウスを元に構築した in vivo ならびに in vitro 実験系を利用して明らかにする目的で研究を開始した。本研究により、cPLA2 ががん治療における有用な標的遺伝子である可能性が示唆されることを期待してい る。 本年度は、cPLA2-CKO マウスとそのコントロールマウスcPLA2-WTマウスの胎児由来線維芽細胞(Mouse embryonic fibroblast)と肺から採取した肺線維芽細胞を採 取し培養を行った。細胞数を一致させて、低酸素 (Hypoxia) とUV (Ultraviolet)を照射した。Hypoxia、UVともに、cPLA2-CKO マウスと比較して、明らかに cPLA2-WTマウスの細胞の細胞死の割合が高いことに気づいた。現在、その現象が引き起こされる原因をcPLA2の上流及び下流経路共に検索している。
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