研究課題/領域番号 |
16K11521
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
莇生田 整治 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (80296706)
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研究分担者 |
森川 暁 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (00424169)
吉川 桃子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (50570967)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 口腔扁平上皮癌 / CD44 |
研究実績の概要 |
セツキシマブは頭頸部がんに適応となっている分子標的薬で、切除不能口腔癌の標準治療として用いられている。しかし、著効例においてもある時期に抵抗性を獲得すると考えられ、腫瘍の根治は困難であることから、これらを補完できる治療法の開発が望まれる。われわれはこれまでに、セツキシマブ耐性腫瘍において上皮間葉転換(EMT)マーカーであるCD44vが高発現していることを解明してきた。そこで本研究では、セツキシマブ耐性口腔扁平上皮癌の癌間質・間葉系細胞に着目し、新たな治療標的の探索や特異的分子標的治療薬開発を目的とする。 本年度は、フローサイトメーターによる口腔扁平上皮癌細胞表面マーカーの解析を実施した。 解析の結果、上皮マーカーの1種であるCD326 (Epithelial cell adhesion molecule; EpCAM)陽性細胞にはリン酸化EGFR発現細胞がほとんど存在しなかった。一方、間葉マーカーの1種であるCD140a (Platelet-Derived Growth Factor Receptor alpha; PDGFRα) 陽性細胞中においてはEGFR発現細胞が多く存在した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
分子マーカーの測定は進行しているが、n数が不足している。Western blottingの条件検討にもやや時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
今後はフローサイトメーターだけでなく、Western blottingや免疫染色でも発現確認を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
オンコパネルなど比較的高額の外注検査を予定していたが、本年度中に発注に至らなかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
上記につき次年度に発注予定である。
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