研究課題/領域番号 |
16K11530
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研究機関 | 松本歯科大学 |
研究代表者 |
内田 啓一 松本歯科大学, 歯学部附属病院, 教授 (40288353)
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研究分担者 |
棟安 実治 関西大学, システム理工学部, 教授 (30229942)
浅野 晃 関西大学, 総合情報学部, 教授 (60243987)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 頸動脈狭窄症 / 動脈硬化 / 頸部石灰化 / 画像評価 / 画像解析 |
研究実績の概要 |
平成28年度は石灰化候補の形状復元の解析を主に検討を行った。その結果について頸動脈石灰化(頸動脈狭窄症)のパノラマエックス線写真から制約条件を付加したクラスタリング法を用いた石灰化候補の検出に関する検討を行った。このクラスタリング法では新たな石灰化領域の輝度変化を用いた手法で、石灰化領域の誤検出の削除についても検討を加えて行った。 この、平成28年度の誤検出の削除法から得られて結果から、平成29年度はサポートベクタマシンを用いてこれまでの学習データから頸動脈石灰化の領域検出の有効性を検討した。その結果、新たな特徴量から学習データによる画像解析を行い、頸動脈石灰化領域と画像に含まれる誤検出領域との評価値と比較検討することで、画像解析の信頼性の向上として、頸動脈石灰化範囲を正確に求めることができた。また、頸動脈石灰化の発生頻度と年齢層との相関関係についても同時の検討を行っており。頸動脈石灰化を認める250名の男性と女性における年齢層の調査検討を行った結果、とくに60歳以上では年齢と発生頻度が相関していた。 平成30年度はパノラマX線画像から得られる頸動脈石灰化の形状輪郭の復元をこれまでの検出方法と比較検討し、より的確に精度の高い検出ができるアルゴリズムの構築を行って、画像解析を行った。その結果、誤検出の25%の低減を行うことができた。アルゴリズムの汎用化を企図しその他のX線画像に対しても適用可能な手法の開発を目指すことができ、今回の研究結果より,正確な頚動脈石灰化の形状輪郭の描出の期待ができる。
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