研究課題/領域番号 |
16K11603
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
尾立 哲郎 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (70513167)
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研究分担者 |
澤瀬 隆 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (80253681)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | インプラント / アバットメント / 生体活性ガラス |
研究実績の概要 |
インプラント周囲結合組織の厚さとアバットメントへの付着は、インプラントが長期的に安定するための要因の1つとされており、インプラント周囲結合組織の主要な構成成分である線維芽細胞とコラーゲン線維は、インプラントアバットメント周囲の封鎖に重要な役割を担う。しかし、現在使用されているアバットメントとしては、チタンやジルコニアなど生体不活性材料が使用されており、機能性を持ったアバットメントの開発が望まれる。本研究では非晶質(アモルファス)シリカコーティングをアバットメント表面に応用することで、線維芽細胞によるコラーゲン繊維の産生向上、さらに抗菌性を併せ持つ機能性アバットメント表面の創生を目的としている。 当該年度は、部分安定化ジルコニアセラミックス表面に、添加非晶質(アモルファス)シリカコーティングを行った。この上で、線維芽細胞を培養し、1~3日目までの細胞生存率を評価したところ、コーティングを行わないコントロールと比較して差を認めなかった。これは少なくとも、コーティングによる細胞毒性がないことを示していると考えられる。 また、亜鉛を添加したアモルファスシリカコーティングを行った。そのサンプル上で線維芽細胞を培養し、total RNAを採取したところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当該年度の目標である、ジルコニアセラミックスへのシリカコーティングは完成した。材料学的な計測は未達成であるが、次年度予定の細胞培養実験に着手しいるため、おおむね順調に進展していると評価した
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今後の研究の推進方策 |
今後は採取したtotal RNAをもとに、rt-PCRを行う予定である。また、当該年度に未達成であった、材料学的な評価を行う予定である
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次年度使用額が生じた理由 |
物品費とその他を購入した端数のため。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度の予算と合わせて、遅延なく予算を執行し研究を進める予定である
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