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2018 年度 実績報告書

生体内で確実に骨増生効果を示す顎骨MSCを識別し得る特異的マーカーの探索

研究課題

研究課題/領域番号 16K11605
研究機関鹿児島大学

研究代表者

鎌下 祐次  鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (90224641)

研究分担者 西村 正宏  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (00294570)
石井 正和  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (00456683)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード間葉系幹細胞 / miRNA
研究実績の概要

顎骨骨髄中に存在する間葉系幹細胞(MSC)は腸骨由来MSCと同等かそれ以上の骨分化能を有し、歯槽骨の増生を図るための有望なセルソースと考えられる。一方、顎骨MSCの生体内での骨増生能にはバラつきがあるため、細胞移植前に骨増生のポテンシャルを予見することが重要である。しかし、現時点で生体内での骨増生能を判定する有効なマーカーがない。骨増生を予見する因子として、今回我々は顎骨MSC中に発現するmiRNAに着目し、miRNA発現解析によって、生体内で確実に骨増生効果を示す顎骨MSCを識別し得るか検証することを目的とした。
当該年度は、5名のドナーより採取・培養された顎骨MSCを用いて、in vitroでの骨分化パターンをALP活性定量、アリザリンレッド染色、骨分化関連遺伝子発現によって評価を行った。解析の結果、高骨分化能を有する3例、低骨分化能の2例に分けることができた。次に、それぞれの群間で発現するmiRNA発現パターンの解析を行った結果、高骨分化能の顎骨MSCで8倍以上発現が高いmiRNAが6種類、低骨分化能の顎骨MSCで8倍以上発現が高かったmiRNAが6種類同定された。さらに4倍以上の変化を有する因子を合わせるとそれぞれ40因子程度同定された。
現在、上記の評価によって得られたmiRNAがターゲットとするgeneの解析を実施中で、骨分化に関連するgeneを標的とする新規のmiRNAの探索を行っている。
また、顎骨骨髄由来MSC以外に腸骨骨髄由来MSCのmiRNA発現解析も行っており、局在の違いによるMSCの特徴の解析も実施中である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Vascular Endothelial Growth Factor-C Promotes Human Mesenchymal Stem Cell Migration via an ERK-and FAK-dependent Mechanism.2018

    • 著者名/発表者名
      Ishii M, Takahashi M, Murakami J, Yanagisawa T, Nishimura M.
    • 雑誌名

      Mol Cell Biochem.

      巻: 455 ページ: 185-193

    • DOI

      10.1007/s11010-018-3481-y.

    • 査読あり
  • [学会発表] 顎堤増生を目的とした顎骨骨髄由来間質細胞の採取成績2019

    • 著者名/発表者名
      末廣史雄,益崎与泰,田中謙光,駒走尚大,西村正宏
    • 学会等名
      第36回日本口腔インプラント学会九州支部学術大会
  • [学会発表] 顎骨骨髄由来間質細胞の骨形成能判定のためのマーカー探索2019

    • 著者名/発表者名
      駒走尚大、末廣史雄、石井正和、柳沢嵩大、西村正宏
    • 学会等名
      第18回日本再生医療学会総会
  • [学会発表] VEGF-Cによる骨髄間葉系幹細胞の遊走促進効果2019

    • 著者名/発表者名
      柳澤嵩大、石井正和、高橋まなみ、村上寿理、西村正宏
    • 学会等名
      第18回日本再生医療学会総会
  • [学会発表] 舌苔付着の主観評価と舌背細菌数の関係2018

    • 著者名/発表者名
      新屋俊明,西 恭宏,中村康典,村上 格,原田佳枝,鎌下祐次,西村正宏
    • 学会等名
      日本老年歯科医学会 第29回学術大会

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公開日: 2019-12-27  

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