研究成果の概要 |
高血糖モデル培地を用いて, 歯周組織再生に関与する細胞への影響とナノレベル表面構造制御チタン金属上における硬組織分化誘導に及ぼす影響について検討した。グルコース濃度はチタン表面上の骨量と骨質に大きく関与しており, 高濃度状態でも, ナノシート析出チタンを用いることで, 通常と同等の骨質と骨量を獲得できる可能性が明らかになった。 実際の臨床を想定した高血糖モデル培地を用いて, 歯周組織再生療法やインプラント治療で, 硬組織形成における血糖値コントロールの重要性を示した。以前は困難であった糖尿病患者への幅広いレベルでの硬組織再生治療を受けることができる治療法が確立されることが期待される。
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