研究成果の概要 |
本研究課題では脳磁図を用いて舌随意運動を行う際の大脳皮質情報処理機構を明らかにした。脳磁場反応は両側半球に認められ、運動磁場と運動誘発磁場を検出した。運動磁場は運動野由来で運動出力に関与し、運動誘発磁場は体性感覚野由来で感覚入力に関与していた(Maezawa et al, 2017)。さらに、脳磁図を用いた舌感覚運動機能に関する英文総説を出版した(Maezawa, 2016; 2017)。また、最終年度にはライプニッツ研究所(ドイツ)で舌運動野への経頭蓋電気刺激による舌運動機能向上に関する研究を行った。これらの研究成果は摂食嚥下機能の中枢制御機構解明ならびに嚥下機能向上に結びつく成果である。
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