研究分担者 |
大野 充昭 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (60613156)
窪木 拓男 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (00225195)
大野 彩 (木村彩) 岡山大学, 大学病院, 助教 (20584626)
笈田 育尚 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (50625720) [辞退]
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研究実績の概要 |
申請者らは,これまで哺乳動物細胞からしか生産できなかったrhBMP-2を,世界に先駆けて工業スケールの大腸菌発現系で生産することに成功し,『大腸菌発現系由来rhBMP-2含有β-TCP製人工骨』として開発を進めて来た. これまでの基盤研究では,長管骨や膜性骨における劇的な骨欠損再生効果が確認されている.本申請では,大型動物であるイヌを用いて,動物モデルの再検討を行い,有効性,至適濃度を詳細に検討し,ヒトへの医師主導臨床治験を前提とした非臨床試験の準備を進める. 2016, 2017年度にイヌ上顎第3小臼歯ならびに下顎第4小臼歯を抜歯後,抜歯窩の頬側骨約9 mm削除した,ソケットプリザベーションモデルを構築した.そして,4週, 8週後に組織を回収し,micro-CT解析,組織学的解析を行い,開発品であるE-BMP2/βTCPにより骨が再生されていることを確認してきた.今年度は,口腔インプラント体周囲に骨再生が促すことを目的に,動物モデルを構築し,開発品の検証を行った.具体的には,ビーグルイヌの下顎第1, 2, 3, 4小臼歯を抜歯後,3ヶ月の治癒を待って,骨創傷治癒部位に,インプラント体を埋入し,埋入したインプラント体の近心に4壁性の骨欠損を作製し,骨欠損部に開発品を埋植した.対照群として,GC社製のサイトランスグラニュールを埋植した.埋植8週後に組織を回収し,micro-CT解析を行った.その結果,対照群ではまだ骨に完全は置換されていなかったが,開発品は骨に置換され,インプラント体周囲に骨形成が促されていることが確認された.
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