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2018 年度 実施状況報告書

睡眠時ブラキシズムの抑制効果に関与する遺伝子多型と薬物療法

研究課題

研究課題/領域番号 16K11632
研究機関昭和大学

研究代表者

菅沼 岳史  昭和大学, 歯学部, 教授 (10196694)

研究分担者 安部 友佳  昭和大学, 歯学部, 講師 (80614156)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード睡眠時ブラキシズム / 薬物療法 / 遺伝子多型
研究実績の概要

補綴歯科領域の治療予後を左右する重要なリスクファクターである睡眠時ブラキシズムは多因子疾患であり、個々の患者に応じた治療法の確立が求められているが、薬物を用いた治療法は臨床的にいまだ広く一般には用いられていない。研究代表者らが行った先行研究における、α2アドレナリン受容体作動薬であるクロニジンの睡眠時ブラキシズム抑制効果に個人差が認められた結果を踏まえ、本研究では薬剤感受性に関連する遺伝子多型を明らかにすることを目的とし、適切な薬物使用による睡眠時ブラキシズム抑制のオーダーメイド治療の確立と、自律神経系の関与からの発症メカニズムの解明を目指す。
まず、睡眠時ブラキシズムレベルの評価を行った。睡眠時ブラキシズムが多因子疾患であることや全身状態の変化も考慮して、過去に睡眠検査室におけるPSG検査を受けたものであっても現在のブラキシズムレベルが変化している可能性を考え、日常睡眠環境で測定可能な、咬筋EMGチャンネルを付加した脳波記録簡易睡眠ポリグラフ検査装置を用いたPSG検査を被験者に対して実施した。咬筋EMGについては、1名の歯科医師がマニュアルにてSB Episodeの判定を行った。咬筋筋活動測定の結果で、Lavigneらの診断基準(Lavigne, Rompre and Montplaisir 1996)を満たさない者は除外とし、すなわち、SB Episode数が単位時間あたり2回以上、もしくはSB Burst数が単位時間あたり13回/h以上のものを睡眠時ブラキシズムありと判定した。更に、被験者から末梢静脈血の採取を行なって、ゲノムDNAを抽出し、SNP解析を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

簡易睡眠ポリグラフ検査装置の測定不良があった。また、SNP解析を行ったところ、追加で調査を行いたいものが生じたため、進捗が遅れた。

今後の研究の推進方策

被験者のゲノムDNAを用いて、遺伝子多型の解析を行って、その結果を専門学術大会や専門学術雑誌にて広く公表していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

SNP解析で追加で調査を行いたいものが生じたため、まだその結果を広く公表するには至っておらず、予定していた学会に参加しなかったため、次年度使用額が生じた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 2018 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Effects of a contingent vibratory stimulus delivered by an intra-oral device on sleep bruxism: a pilot study2019

    • 著者名/発表者名
      Nakamura Hirotaka、Takaba Masayuki、Abe Yuka、Yoshizawa Shuichiro、Suganuma Takeshi、Yoshida Yuya、Nakazato Yukari、Ono Yasuhiro、Clark Glenn T.、Baba Kazuyoshi
    • 雑誌名

      Sleep and Breathing

      巻: 23 ページ: 363~372

    • DOI

      10.1007/s11325-019-01782-x

    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] 携帯型睡眠検査装置による睡眠時ブラキシズム記録の妥当性検証2018

    • 著者名/発表者名
      中里友香理,高場雅之,吉田裕哉,安部友佳,葭澤秀一郎,中村浩崇,川名ふさ江,菅沼岳史,加藤隆史,矢谷博文,馬場一美
    • 学会等名
      日本顎口腔機能学会 第60回学術大会
  • [備考] Lilitory: 昭和大学学術業績リポジトリ

    • URL

      https://meta.lilitory.showa-u.ac.jp

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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