研究課題/領域番号 |
16K11658
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
虻川 東嗣 東京医科大学, 医学部, 講師 (50453717)
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研究分担者 |
米山 勇哉 東京医科大学, 医学部, 助教 (10759799)
近津 大地 東京医科大学, 医学部, 教授 (30343122)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 骨誘導因子 / PLGA / デキサメタゾン / プロスタグランジン |
研究実績の概要 |
下顎骨欠損部にPCBMを保持し、かつスクリュー固定が可能な強度・操作性を持つOS/PLGA/HAメッシュプレートを開発することが本年度のゴールである。本研究は、骨誘導因子徐放型メッシュプレート(OS/PLGA/HA)の改良による強度・操作性の向上を達成したのち、OS/PLGA/HAは最終的にin vivoでの移植実験を予定している(下顎骨再建)。骨誘導因子として徐放する予定のOS(Osteogenic Supplements)は骨芽細胞分化因子としてデキサメタゾンを含んでいる。しかし、最近になりデキサメタゾンが血管新生の抑制作用があることが明らかとなってきた。これは、in vitro で製作したOS/PLGA/HAを顎骨再建手術で、再建移植材として使用した場合に、骨再生に必須である血管がOS/PLGA/HA内に誘導されない可能性につながる。そこで、骨誘導因子の一つとして封入しているデキサメタゾンに代わり、骨芽細胞分化増殖作用に加え、血管新生作用もあるプロスタグランジンの使用に変更した。これまで同様に、OS/PLGAはsolvent-casting and particulate leaching(SC/PL)法で製作する。現在、デキサメタゾンを含まず、新たにプロスタグランジンを封入したOS/PLGA/HAを作製中である。今後、Dulbecco's Phosphate-Buffered Salines(D-PBS)中で、材料の吸収とともにプロスタグランジンを局所に徐放させ、HPLCによる徐放量の経時的測定を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
骨誘導因子として徐放する予定のOS(Osteogenic Supplements)はデキサメタゾンを含んでいる。最近になり、デキサメタゾンに血管新生の抑制作用があることが明らかとなってきた。in vitro で開発したOS/PLGAを、実際の顎骨再建手術で移植材として使用した場合に、骨再生の必要な血管新生が得られない可能性がある。したがって、当初の予定を変更せざるを得ないと考え、骨誘導因子として封入予定であったデキサメタゾンの代替え誘導因子としてプロスタグランジンを用いることに変更した。
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今後の研究の推進方策 |
新たにプロスタグランジンを封入したOS/PLGAをsolvent-casting and particulate leaching(SC/PL)法で製作する。デキサメタゾンを含まず、新たにプロスタグランジンを封入してOS/PLGAを作製中である。プロスタグランジンをPLGAに封入した徐放剤の作製法は比較的確立されている。今後、Dulbecco's Phosphate-Buffered Salines(D-PBS)中で、材料の吸収とともにOSを局所に徐放させ、HPLCによってプロスタグランジン徐放量の測定を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
材料を変更する必要が生じたため、PLGAとデキサメタゾンの購入を中止した。
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次年度使用額の使用計画 |
PLGAとプロスタグランジンの購入を予定している。
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