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2016 年度 実施状況報告書

インプラント周囲炎によるチタンインプラントの腐食・溶出挙動とフッ素との関連の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K11659
研究機関東京医科大学

研究代表者

高橋 英俊  東京医科大学, 医学部, 助教 (50424578)

研究分担者 古賀 陽子  東京医科大学, 医学部, 講師 (10392408)
米山 勇哉  東京医科大学, 医学部, 助教 (10759799)
近津 大地  東京医科大学, 医学部, 教授 (30343122)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード歯科インプラント
研究実績の概要

本研究は、インプラント周囲炎によるチタン製のデンタルインプラントの腐食・溶出挙動とフッ素との関連を解明する。そのため、ビーグル犬半数の飲み水に齲蝕予防で推奨されているフッ化物添加を継続して行い、両側下顎臼歯部を抜歯し、6か月後歯科インプラントを片側2本ずつ埋入する。さらに、インプラントに咬合負荷条件の上部構造を作製する。経過観察中、片側は定期的な清掃を継続し、反対側はインプラント周囲炎を発症させる。また、フッ化物添加群には定期的な歯面フッ素塗布を両側に行う。肉眼的および画像所見にてインプラント周囲の歯肉の炎症および経時的骨吸収を測定する。咬合負荷後3、6、12 か月時に屠殺し、下顎骨を定量的マイクロCT撮影した後、骨密度、骨微細構造、骨強度を計測する。歯肉部の標本はパラフィン包埋し、in situ ハイブリダイゼーション法によりIL-1、IL-6、mRNA を測定する。さらに合成高分子、蛋白質の酵素消化物の分析が可能であるマトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間質量分析計(MALDI-TOFMS)を用いて、周囲歯肉へのチタンの溶出量を計測する。また、同様の手法により周囲骨へのチタンの腐食,溶出さらには化合物を検討し、フッ化物添加群との比較を行う。加えて,同定されたチタン化合物を合成し、パッチテストを行うことで金属アレルギー検査を行う計画である。本研究の実施にあたり、平成28年度は関連学会にて情報収集し詳細を検討し予備実験を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

高齢のビーグル犬で予備実験を行ったがビーグル犬の両側下顎の抜歯後に一部骨吸収が認められ、骨治癒を両側ともそろえることができず、デンタルインプラント埋入モデル作成に時間を要した。

今後の研究の推進方策

本実験では若い1歳6か月のビーグル犬を使用しインプラント埋入・咬合負荷モデルを作成する。咬合負荷後3,6,12 か月で屠殺し、下顎骨を定量的マイクロCT撮影した後、骨密度、骨微細構造、骨強度を計測する。歯肉部の標本はパラフィン包埋し、in situ ハイブリダイゼーション法によりIL-1、IL-6、mRNA を測定する。さらに、MALDI-TOFMS を用いて、周囲歯肉へのチタンの溶出量を計測する。また、同様の手法により周囲骨へのチタンの腐食,溶出さらには化合物を検討し、フッ化物添加群との比較を行う。加えて,同定されたチタン化合物を合成し、パッチテストを行うことで金属アレルギー検査を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

予備実験をしていたため本実験まで行かなかった。

次年度使用額の使用計画

来年度より本実験を開始し実験動物を購入予定。

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公開日: 2018-01-16  

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