研究課題/領域番号 |
16K11673
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
宮崎 英隆 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (70420271)
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研究分担者 |
工藤 敏文 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (50431911)
井上 芳徳 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (70280964) [辞退]
柿崎 裕彦 愛知医科大学, 医学部, 教授 (20329783)
高橋 靖弘 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (70557206)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | インドシアニングリーン / ICG / 蛍光血管造影 / 2次元レーザー血流計 |
研究実績の概要 |
レーザー・スペックル・コントラスト・イメージングによる組織血流の評価法の確立を目指して以下の研究を続けてきた。具体的にはまず下肢の重症虚血の臨床材料を題材に下記の方法で研究を進めてきた。足部近位と遠位の2カ所;計126カ所の経皮的酸素分圧(tcPO2)を測定する際のプローブ加熱(44℃)による皮膚灌流量の経時的変化を2次元レーザー血流画像装置により測定した。灌流量の変化から傾きを算出した。 傾きのヒストグラムは二峰性となり,谷となる傾きの値0.20(ml/100g/分 2; 以下単位略)を閾値と定め,灌流量変化が緩やかな40カ所をI 群とし,急峻な低下を認める 86カ所をII群に分類した。 血行再建例では I 群の傾きは術後に全例で閾値以上に達し,II群と同程度まで上昇する一方で,II群では傾きの変化は有意差を示さなかった。加温後の皮膚灌流量の傾きは連続的な変化ではなく閾値: 0.20 を境に2 極化され,下肢虚血重症度の違いを示唆する2群に分類できた。レーザー血流画像装置により観察される温度負荷後の皮膚灌流量変化は閾値が存在し,2群に分類できた。これにより本法が重症下肢虚血の診断基準として有用である可能性が示唆された。 一方、顎口腔領域における再建症例に対して本システムを導入し、皮弁の血行評価への応用を目指して研究を開始したが、現行の測定機器の構造の問題や時間的な問題で実際の臨床症例に対して行うまでに至らなかったが、研究全体を通じて本法が組織血流の評価法の一ツールとして応用できる可能性が示唆された。
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