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2018 年度 実施状況報告書

シェーグレン症候群と腸内細菌叢の構成異常・腸管免疫の関係の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K11690
研究機関九州大学

研究代表者

大山 順子  九州大学, 歯学研究院, 助教 (70294957)

研究分担者 森山 雅文  九州大学, 歯学研究院, 助教 (20452774)
梶岡 俊一  九州大学, 医学研究院, 准教授 (90274472)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードシェーグレン症候群 / IgG4 関連疾患 / 腸内細菌叢
研究実績の概要

腸内細菌叢の異常に伴う全身の免疫調整ネットワークの偏倚がシェーグレン症候群 (SS) の発症、病態の進展に関与するヘルパーT (Th) 細胞のバランんの異常を誘発させる一因となり、病態形成に関与しているという仮説のもと、本研究を行なっている。
SS と同様、唾液腺にリンパ球浸潤を認め、以前は SS の一亜型と考えられていたが、リンパ球サブセットや唾液腺の状態が異なることから現在は SS とは異なる疾患と判明した IgG4 関連涙腺唾液腺炎 (IgG4 DS) を SS の対象疾患とし、健常コントロールとの3群で腸内細菌叢を比較するため、この2疾患患者の便から DNA を抽出し、次世代シークエンサーを用いた解析を進め、健常コントロールとの3群間の比較を行なっている。
それぞれの疾患群による比較だけではなく、唾液腺局所への浸潤するリンパ球サブセットを免疫染色、PCRで解析し、これに加えて疾患の病悩期間などから病期の進行度、使用薬剤、その他の全身状態など腸内細菌叢に影響を与えると考えられる要因や臨床データを変数としての解析を現在行なっている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

昨年度他に行わなければならない大きな案件が2件入り、本年度半ばまででそれらの案件は終了したのでエフォートの変更で遅れた分を取り戻すように心がけたが、全体的な解析がができるまでの試料数に至らず結果をまとめるに至らなかった。

今後の研究の推進方策

サンプル数を増やして、単に疾患群での比較だけではなく、疾患内での特徴(リンパ球サブセットや発症からの期間、内服薬や食生活などの影響因子)を加味して腸内細菌叢の分類ができないかを検討していく。

次年度使用額が生じた理由

前年度から本年度中間までエフォート変更で研究が遂行できなかった分を1年間延長申請し、この費用を延長期間に使用する事となったため次年度使用額が発生した。この費用を用いてサンプルを増やしての解析を継続する予定である。

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公開日: 2019-12-27  

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