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2018 年度 研究成果報告書

口腔扁平上皮癌におけるPD-1とPD-L1の発現

研究課題

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研究課題/領域番号 16K11697
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 外科系歯学
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

東條 格  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (70405439)

研究分担者 平石 幸裕  和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (40573449)
研究協力者 中西 隆  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード口腔扁平上皮癌 / PD-L1 / p53 / CK17 / 免疫チェックポイント阻害剤
研究成果の概要

口腔扁平上皮癌49例の生検材料を用い、p53、CK17、PD-L1の免疫組織化学染色を行い、その発現の関連性を検討した。p53の陽性率は63.2%、CK17の陽性率は91.7%、PD-L1(腫瘍細胞)の陽性率は48.9%、PD-L1(腫瘍浸潤リンパ球)の陽性率は57.1%であった。口腔扁平上皮癌腫瘍細胞においてPD-L1の発現はp53の発現に正の相関を認めた。変異型p53 蛋白は分解時間が遅延し核内に蓄積されるため、過剰発現として同定される。p53はPD-L1の発現を直接阻害するが、機能を失った変異型p53が蓄積されると、PD-L1が過剰に発現し、p53とPD-L1は相関を示すと考えられた。

自由記述の分野

口腔外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

学術的には口腔扁平上皮癌において、p53の発現がPD-L1の発現に正の相関を示すことは、これまで報告されたことはなく、新知見である。社会的にはPD-L1の口腔扁平上皮癌組織における発現は、ニボルマブが口腔扁平上皮癌に奏功するかどうかのバイオマーカーの一つと考えられており、口腔扁平上皮癌においてp53がPD-L1の発現に正の相関を示すことが確認されれば、口腔扁平上皮癌組織におけるp53の発現もニボルマブが患者に奏功するかどうかのバイオマーカーの一つとして考えられる可能性がある。

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公開日: 2020-03-30  

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