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2020 年度 実績報告書

咀嚼筋腱・腱膜過形成症の病態解明に向けた遺伝的および環境的要因の解析

研究課題

研究課題/領域番号 16K11699
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

依田 哲也  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (60242210)

研究分担者 佐藤 毅  埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (60406494)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワード咀嚼筋 / 腱 / 遺伝子
研究実績の概要

サル腱細胞に対するメカニカルストレス負荷の実験について次世代シーケンサーを用いて遺伝子網羅的発現解析をすすめた。ニホンザル(オス、5歳10か月齢)をサンプル対象として、京都大学霊長類研究所にて解剖を行い、咬筋腱膜(MA)と側頭筋腱(TT)、ならびにアキレス腱(AT)を採取した。採取した腱組織は酵素法にて処理した。具体的には、0.2% collagenase I solutionを用いて、37℃で18時間コラゲナーゼ処理し100μmフィルターを行った。この細胞を細胞培養dishに播種して7日間培養し、増殖したものをBioFlex 6 well plateへ播種して、Flexcell社のFX-3000を用いて伸展刺激を加えた。伸展刺激の条件として、培養プレート面積はサインカーブに基づき、0.5秒間で0%から10%まで連続的に上昇し、次の0.5秒間で連続的に0%に戻るように変化をさせるプロトコールを採用した。伸展刺激の持続時間は48時間とした。刺激前の0時間と刺激後48時間のサンプルについて、培養細胞にQIAZOLで処理しセルスクレイパーにて回収した。RIN値を測定し、total RNAの品質が良好であることを確認した。遺伝子網羅的発現解析のためにRNAの濃度を測定し、次世代シーケンサーでの解析を行った。解析はMA, TT, ATそれぞれにおける0時間と48時間の比較を行った。遺伝子発現変動が認められる遺伝子(DEG: differential expression genes)を求めたところ、多数の遺伝子が同定されたため、選択の基準をきつく設定してFDR (false discovery rate) < 10E-10を満たす遺伝子数を調べた。統計的に有意差のあるDEGの数は、MAでは1914遺伝子、TTでは2195遺伝子、ATでは3697遺伝子であった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 咀嚼筋腱・腱膜過形成症の病態解明とトランスレーショナルリサーチへの展望2020

    • 著者名/発表者名
      佐藤毅 依田哲也
    • 雑誌名

      日本顎関節学会雑誌

      巻: 32 ページ: 18-22

    • DOI

      10.11246/gakukansetsu.32.18

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2021-12-27  

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