• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

新たな病原因子に着目した口腔カンジダ症発症・進行メカニズムの解明と治療法への展開

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16K11702
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 外科系歯学
研究機関東京歯科大学

研究代表者

柴山 和子  東京歯科大学, 歯学部, 講師 (60408317)

研究分担者 石原 和幸  東京歯科大学, 歯学部, 教授 (00212910)
柴原 孝彦  東京歯科大学, 歯学部, 教授 (50178919)
研究期間 (年度) 2016-10-21 – 2020-03-31
キーワードCandida albicans / 口腔カンジダ症 / 病原性 / バイオフィルム
研究成果の概要

病原性真菌カンジダ・アルビカンスの病原性発揮には菌糸型増殖がキーとなる。本菌に新規に見出した細胞表層タンパク(Csa2)は菌糸形増殖における栄養素獲得ネットワークに働く一連のタンパク群のファミリーメンバーであり、固有のモチーフ配列を共通して有する。細胞表層タンパクをコードする遺伝子を欠失した株と野生株および補完株を用いた研究により、本タンパクが血清誘導下で C. albicans の酵母形から菌糸形へのスイッチングに寄与する段階とバイオフィルム形成への関与を明らかにし、病原性を担うことが強く裏付けられた。

自由記述の分野

口腔微生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

カンジダ・アルビカンスは多くの健常者より検出される常在性真菌であるが、防御機構に異常をもつ宿主に対しては真菌症を引き起こし、口腔咽頭カンジダ症を含む重篤な症状を呈する。本菌は、環境に適応して菌糸形になり菌糸を伸ばすことによって強い病原性を発揮し、粘膜下組織まで達し重篤化する。研究で明らかにした本菌の生体内増殖機構は、真菌の病原性の包括的理解と予防法および新規治療法確立への新たな基盤となるものである。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi