顎関節の動きを皮膚の上に設置したセンサーで評価するシステムの構築を試みた。日本写真印刷株式会社製のフォースセンサー(55mmX55mm)を用いた。手指でスマートフォンのタッチパネルをなぞるように、関節頭の外側極でセンサーの表面をなぞりその軌跡を描出することを目指した。センサーをスポンジに接着剤で固定し、スポンジごと外側から皮膚へ圧迫する方法で軌跡を描出した。 結果、関節結節を超える前方滑走や、大きな回旋運動は描出可能で再現性もあったが、手術で必要な関節窩内にとどまるわずかな範囲での関節頭の描出は困難であった。ただ、今後の構想につながる大きな意味のある研究であった。
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