研究課題/領域番号 |
16K11757
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
上川 善昭 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 准教授 (30332901)
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研究分担者 |
永山 知宏 鹿児島大学, 附属病院, 医員 (20514657)
上川 泰子 (簗瀬泰子) 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, その他 (70253903)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 口腔カンジダ症 / 真菌 / 薬剤耐性 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、従来の検査法の問題点を克服した独創的な新しいカンジダ検査法を開発することである。 本研究②より得られた成果は、①カンジダ卵黄抗体と蛍光色素を結合させたカンジダ卵黄抗体蛍光色素試薬を製作できた。②本究研究のカンジダ検査法の検出感度は、培養法でコロニー形成をしない濃度(0.1CFU/ml=100strains/ml)でも検知できるほどの高感度であることが確認できた。また③試薬との反応は迅速でカンジダだけが蛍光発色しているので判定は簡便であることが確認できた。さらに、本カンジダ検査法と従来の培養法やPAS染色やGram染色による顕微鏡検査法との感度、特異度、真の陽性率、真の陰性率などを統計学的比較検討して臨床的有用性について検討している。本研究は鹿児島大学病院倫理委員会の承認を既に得ているので臨床研究にも着手している。鹿児島大学病院口腔外科を受診した患者のうち、研究に関して同意を得た患者の含嗽液を採取し分析を行っているが、症例目標は3年間で300症例以上としているが、現在渉猟できたのは180例程度であり、症例が目標数に達していない。さらに検体の渉猟を行っている。 研究上の問題点は少ないが、症例が目標より少ないので、特異性の検証、試薬のCandida属種間での特異性の検証についての検索に時間を要している。そこで、この問題点への対処法として、平成30年度まで検体の採取期間を延長して解決する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の予定より患者が少なかったので渉猟できた症例が目標より少ない。
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今後の研究の推進方策 |
研究上の問題点は少ないが、渉猟できた症例が目標より少ないので、特異性の検証、試薬のCandida属種間での特異性の検証についての検索に時間を要している。そこで、この問題点への対処法として、平成30年度まで検体の採取期間を延長して解決する予定である。解析の手順方法については問題無い。
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次年度使用額が生じた理由 |
検体の採取期間を延長して特異性の検証を行うため
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