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2016 年度 実施状況報告書

虚血耐性現象における傷害誘導性神経幹細胞の解析

研究課題

研究課題/領域番号 16K11774
研究機関大阪歯科大学

研究代表者

百田 義弘  大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (60247880)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード虚血耐性 / 神経幹細胞 / 神経保護作用
研究実績の概要

CB17系統マウス一過性局所脳虚血モデルを用いて虚血耐性獲得の有無を検討している。10分間の一過性虚血負荷後に、10分間の再灌流を3回行った後に、40分間の致死的虚血負荷を加える。
また、5分間の一過性虚血負荷後に、10分間の再灌流を3回行った後に、40分間の致死的虚血負荷を加える。40分間の致死的虚血負荷を加えた場合と10分間および5分間の非致死的虚血負荷を予め加えた場合の虚血耐性能獲得の差異を再灌流3日後にTTC染色にて比較検討をしている。
5分間、10分間の非致死的一過性虚血負荷により致死的虚血負荷後に軽度の梗塞巣の縮小効果が確認されたが、5分間と10分間の非致死的虚血後の耐性能の相違については、明らかな差がみられなかった。免疫組織化学染色により、予め非致死的な一過性虚血負荷を加えることにより梗塞巣内においてもnestin陽性神経幹細胞の発現を認めた。nestin陽性神経幹細胞が反応性アストロサイトであるか、ペリサイト由来であるかを今後は検討する予定である。
さらに、非致死的虚血負荷により神経幹細胞発現量が増加するかどうかは今後さらに検討し、予め非致死的虚血負荷を加えることによる致死的負荷後の神経幹細胞の発現動態を観察するとともに、脳保護作用の観点からカスパーゼの発現についても検討を加える必要がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

実験動物の確保がやや困難な状況であり、当初の計画を遂行できていない。
また、TTC染色後の画像解析ソフトの不具合もあり、再検討する予定である。

今後の研究の推進方策

5分間および10分間の非致死的虚血負荷を加えることによる梗塞巣の比較を詳細に検討し、今後は免疫組織染色により神経幹細胞発現の相違を検討する予定である。同時に、神経保護の観点からアポトーシスの有無についても評価する。

次年度使用額が生じた理由

研究に必要な機器備品の確保ができなかった。

次年度使用額の使用計画

高性能な機器備品を計画的に購入する予定である。

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公開日: 2018-01-16  

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