研究課題
1)Er:YAGレーザーによる骨組織切削後の新生骨形成:ラットの頭頂骨に,バーおよび注水下でのEr:YAGレーザー照射によりグルーブを形成後,マイクロCTによる解析では,レーザー切削において,2, 4, 6週後に有意に高い新生骨の形成が認められた.肉芽組織中におけるALPやOCNの遺伝子発現の上昇,免疫組織におけるOCNの発現の上昇,マイクロアレイによるレーザー照射骨の活性化が確認された.2)Er:YAGレーザーが骨芽細胞へ及ぼす生物学的効果:マウス由来骨芽細胞MC3T3-E1に対し各種の条件で低出力 Er:YAGレーザー照射を行なった場合に,骨芽細胞の増殖促進傾向が確認された.3)各種器具装置によるインプラント体の汚染物の除去効果:エアーアブレーションおよびEr:YAGレーザーが,マイクロストラクチャー状の汚染物の除去に有効であることが確認された.4)UV-LEDによる殺菌効果:波長265 nmと285 nmの紫外線は強力な殺菌効果と重篤な線維芽細胞への光傷害性を誘導し,310 nmは線維芽細胞への光傷害性がはるかに少ない状態で,部分的な殺菌と細菌増殖抑制効果を示した.紫外線は歯周およびインプラント周囲治療において,波長に応じた臨床状況で細菌抑制に応用できる可能性がある.5)歯周治療におけるOCTの応用:OCTによるプラーク沈着の診断への応用の可能性を明かにした.6)歯周ポケットへのEr-LCPTの応用による非外科的歯周組織再生治療法の臨床研究:垂直性骨欠損を有する歯周ポケットに対し,Er:YAGレーザーを用いてポケット内全体のデブライドメントを包括的に徹底して行うEr-LCPTのランダム化臨床比較試験を継続した
4: 遅れている
臨床研究において,適切な患者を捜すために時間を要しているため.
垂直性骨欠損を有する歯周ポケットに対するEr-LCPTのランダム化臨床比較試験について研究を継続する.医局内で研究内容の周知徹底を行い,できるだけ適切な患者が多く集められるように努力する.
細胞研究,動物研究,臨床研究に遅れや追加研究が生じ,その結果分析等のために,今後追加で購入する物品の費用を確保する必要が生じたため.また,その成果発表のために旅費が必要である.今後,順次,遅れている研究を遂行し,学会発表,論文作成を進める予定である.
すべて 2019 2018 その他
すべて 国際共同研究 (5件) 雑誌論文 (13件) (うち国際共著 6件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (24件) (うち国際学会 15件、 招待講演 9件) 図書 (3件)
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