研究課題
1)Er:YAGレーザー照射の骨組織への影響:ラットの頭頂骨に注水下でのEr:YAGレーザー照射後,6,24,72時間後にマイクロアレイによる解析を実施した.マイクロアレイにより,レーザー照射骨の活性化が確認され,光による機械的刺激でメカノトランスダクションに関連する遺伝子発現が上昇していた.2)Er:YAGレーザーが骨芽細胞へ及ぼす生物学的効果:マウス由来骨芽細胞MC3T3-E1に対し各種の条件で低出力Er:YAGレーザー照射を行なった場合に,骨芽細胞の石灰化の促進傾向が確認された. 今後,遺伝子発現の網羅的解析を実施する予定である.3)各種器具装置によるインプラント体の汚染物の除去効果:エアーアブレーションおよびEr:YAGレーザーが,マイクロストラクチャー状の汚染物の除去に有効であり,その処置面の詳細な解析を実施した.4)各種レーザーや電気メス,替刃メスの歯周軟組織の蒸散効果:豚歯肉において,同出力のEr:YAG, Er,Cr:YSGG, 炭酸ガス,半導体レーザー,電気メス,替刃メスを用いて蒸散・切開を行い,その際の熱発生について詳細に解析した.蒸散時には,炭酸ガスでもっとも温度上昇が高かったが,周囲への影響は少なかった.もっとも発熱が少なかったのはEr,Cr:YSGGレーザーでの蒸散時で,これはチップ自体の発熱の少なさによるものと考えられた.今後,熱凝固層や熱影響層に関して組織学的解析を実施する予定である.5)歯周治療におけるOCTの応用:臨床で口腔内のプラーク沈着部位に対し,OCTによるプラークの検出と染色液により染め出しを行った後の口腔内写真とを比較することにより,OCTによるプラーク沈着部位の検出法を検討した.
すべて 2020 2019 その他
すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 1件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (24件) (うち国際学会 13件、 招待講演 11件)
日歯保存誌
巻: 63 ページ: 96-104
日歯周誌
巻: 62 ページ: 38-46
Photobiomodul Photomed Laser Surg
巻: 37 ページ: 288-297
巻: 61 ページ: 148-156
日レ医誌
巻: 40 ページ: 15-28
巻: 40 ページ: 45-54
東京都歯科医師会雑誌
巻: 67 ページ: 161-168