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2018 年度 研究成果報告書

歯周炎病態形成におけるTRPチャネルを介した神経-骨代謝ネットワークの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16K11827
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 歯周治療系歯学
研究機関新潟大学

研究代表者

高橋 直紀  新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (80722842)

研究分担者 多部田 康一  新潟大学, 医歯学系, 教授 (20401763)
研究協力者 山崎 和久  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード歯周炎 / 神経ペプチド / TRPチャネル
研究成果の概要

歯周炎は歯槽骨の吸収を特徴とする慢性炎症性疾患であり,主要な歯の喪失原因である.近年同定されたTRPV1タンパクは,様々な炎症性疾患に関与することが知られているが,歯周炎への関与はほとんど報告がない.実験的歯周炎モデルマウスにおいて,TRPV1ノックアウトマウスは歯槽骨破壊が亢進することが確認された.そのメカニズムとして,TRPV1の活性化によって産生誘導される神経ペプチドCGRPが破骨細胞分化を抑制することが示唆された.TRPV1アゴニストであるカプサイシンを実験的歯周炎モデルマウスに投与することで歯周炎が抑制された.以上より,TRPV1が歯周炎の病態形成に関与することが示唆された.

自由記述の分野

歯周病学

研究成果の学術的意義や社会的意義

口腔領域には様々なTRPチャネルタンパクが発現していることが報告されていることから,歯周炎のみならず様々な口腔生理機能や口腔疾患の理解を深めるという学術的意義を持つと考える.さらに,TRPチャネルタンパクの歯周組織における役割が明らかになれば,将来的にはこれらのアゴニストもしくはアンタゴニストを歯周病の予防薬や治療薬として歯磨剤や含嗽剤として応用することが可能である.TRPチャネルタンパクのアゴニストはカプサイシンやメントールなど,自然界に存在しているものが多く,生体親和性が高いために臨床応用しやすく,トランスレーショナルリサーチ実践の即戦力と成り得ることが社会的意義として考えられる.

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公開日: 2020-03-30  

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