研究課題/領域番号 |
16K11857
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
吉冨 愛子 岡山大学, 大学病院, 医員 (50343372)
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研究分担者 |
山中 玲子 岡山大学, 大学病院, 助教 (00379760)
森谷 有三英 岡山大学, 大学病院, 医員 (10453755) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 周術期 / スクリーニング |
研究実績の概要 |
周術期口腔機能管理は,外科手術予定の患者に対して行う歯科的な介入であり,口腔内の感染源除去や,咬合咀嚼・摂食嚥下機能の向上,挿管時の偶発事故の予防処置などを含む。手術を受ける患者数は年々増加しており,それに伴う口腔管理のニーズも高まっている。また,今後は歯科併設されていない医科病院での地域歯科による介入も増加することが予想される。そのため,疾患等によって異なる周術期口腔機能管理を患者に適切に実施するとともに,歯科介入の基準を定めることが求められる。セルフチェックシートによって歯科介入の必要の有無・程度が判断できれば,より効率的な口腔機能管理を提供するシステムを構築することができる。また,セルフチェックシートの有用性が確認できた場合,歯科併設のない病院でこれを用いることで周術期口腔機能管理を導入しやすくなり,歯科併設病院においても他職種間の連携が取りやすくなる。 本研究は,周術期患者への医科歯科連携を支援する目的で,セルフチェックシートを用いた効率的な周術期口腔機能管理の方法を検討するものであり,周術期における歯科介入のスクリーニング方法としてのセルフチェックシートの有用性を検討する。 平成28年度は,セルフチェックシートの項目と判定基準を検討し,再現性の高いセルフチェックシートを作成のために,各種文献を参考にして,より科学的根拠に基づいたチェック項目ならびに判定基準を選定した。また,各種文献を参考にして,実際の口腔内診査,画像診断により歯科治療が必要と判断される診断基準を検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
セルフチェックシートの項目と判定基準検討し,セルフチェックシートを作成した。また,チェックシートのデータ収集・分析を効率的に行うために,タブレット端末を用いたシステム構築の準備も進めている。
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度は,平成28年度に作成したセルフチェックシートを周術期の患者に対して,実際に活用し判定を行う。 セルフチェックシートによる判定結果と実際の診断・歯科介入の必要性について比較検討し,セルフチェックシートによる歯科介入判定の有用性を検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究資料収集等のために雇用した技術補佐員の雇用時間が予定より短くなったため,人件費が当初予定より少なくなり,未使用額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
データ整理のために雇用する技術補佐員の人件費として使用するとともに,本研究に関連する国際学会へ出席,発表を行うための旅費としても使用していく。
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