• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

口腔の健康に寄与する口腔細菌叢の機能解明を目指した未同定主要細菌の分離同定

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16K11861
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 社会系歯学
研究機関九州大学

研究代表者

柴田 幸江  九州大学, 歯学研究院, 助教 (30274476)

研究分担者 山下 喜久  九州大学, 歯学研究院, 教授 (20192403)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード口腔細菌叢 / 口腔の健康 / Streptococcus属
研究成果の概要

口腔健常者の口腔細菌叢を解析した結果、優勢な細菌種は13属24種で構成されていた。24菌種中、菌種名が確定していないものが9菌種存在し、その中の6菌種がStreptococcus属であり、平均の合計で約17%であった。未確定菌種をその構成率の高い被験者から分離同定した結果、16S rRNA遺伝子の塩基配列がS. mitisならびに未確定の2菌種に99.5%以上の相同性を示した分離株が認められた。分離株の生化学的性状については口腔環境に適応したことによる変化も認められたが、S. mitis標準株に類似しており、これらの2菌種はS. mitisに極めて近縁の菌種である可能性が高いと考えられる。

自由記述の分野

予防歯科

研究成果の学術的意義や社会的意義

我々の研究室では口腔細菌叢のバランスと口腔疾患との関係について研究を進めており、口腔が健康な人々に特徴的な口腔細菌叢が存在することを認め、主要な細菌構成を明らかにした。しかしながら、これらの細菌種の中には、菌属名のみで菌種名が確定していない細菌種が多く存在し、細菌叢としてどのような機能を有して口腔の健康に寄与しているのかまだ十分に解明されていない。本研究で未確定な2菌種を口腔内より分離同定し、生化学的性状を明らかにしたことにより、口腔の健康に対する細菌叢の機能解明に一歩近づいたと考えられる。また、分離株と標準株の生化学的性状の差異は口腔内での細菌種間の相互作用を考える上で重要な情報である。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi