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2018 年度 実績報告書

放射線性顎骨壊死の病態と発症リスク因子の解明に関する多施設共同研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K11878
研究機関関西医科大学

研究代表者

兒島 由佳  関西医科大学, 医学部, 講師 (70720655)

研究分担者 池田 通  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (00211029) [辞退]
五月女 さき子  長崎大学, 病院(歯学系), 講師 (20325799)
上田 順宏  奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (40571005)
山田 慎一  信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 准教授 (50380853)
梅田 正博  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (60301280)
桐田 忠昭  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (70201465)
渋谷 恭之  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (90335430)
長谷川 巧実  神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (50546497)
中村 聡明  関西医科大学, 医学部, 准教授 (60420452)
藤澤 琢郎  関西医科大学, 医学部, 講師 (20330201)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード放射線性顎骨壊死 / 頭頸部がん / リスク因子 / 抜歯 / 根尖病巣
研究実績の概要

頭頸部がんの治療法の中心は手術療法であるが、放射線治療(RT)が根治療法として、あるいは手術後の補助療法として施行されることも多い。RTの重篤な晩期有害事象に放射線性顎骨壊死(ORN)がある。ORNが発症すると保存治療で治癒することはまれで、顎骨切除を余儀なくされ患者のQOLを大きく低下させることも多い。この研究の目的は①手術材料を用いた病理学的・分子生物学的検索により放射線性顎骨壊死の本態を解明し、有効な治療法を確立すること、②多数例を用いた後ろ向き観察研究により、放射線性顎骨壊死の原因やリスク因子を明らかにすることである。2008年~2014年の頭頸部癌放射線治療患者392例の多施設共同研究では、放射線性顎骨壊死(ORN)の発症リスク因子として、Cox回帰分析による多変量解析で原発部位(口腔中咽頭癌)、RT時の根尖病巣(あり)、RT後の抜歯(あり)の3因子が独立した因子として同定された。ORN発症例30例の検討では下顎発症例が多く、発症契機として根尖病巣やRT後の抜歯の他、放射線誘発性う蝕が挙げられた。さらに2015年~2017年の口腔・中咽頭癌放射線治療患者132例では、2014年以前と比べてORN発症率が有意に増加していたが、その理由については不明であり、今後さらに検討したい。また、今後は手術材料を用いた病理学的・分子生物学的検索により放射線性顎骨壊死の本態も解明することで、有効な治療法を確立していきたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 放射線性顎骨壊死(ORN)のリスク因子と予防法について ~多施設共同後ろ向き研究の結果より~2019

    • 著者名/発表者名
      Kojima Yuka
    • 学会等名
      第37回日本口腔腫瘍学会総会・学術大会

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公開日: 2019-12-27  

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