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2016 年度 実施状況報告書

施設入所の要介護高齢者の栄養状態と誤嚥性肺炎発症との関連について

研究課題

研究課題/領域番号 16K11883
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

中根 綾子  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (30431943)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード要介護高齢者 / 栄養状態
研究実績の概要

要介護高齢者の誤嚥性肺炎発症を最小限に抑えるために、要介護高齢者の嚥下機能と栄養状態や口腔機能に着目し、施設入所の要介護高齢者の誤嚥性肺炎発症と栄養状態の関連を明することを目的として調査研究を行った。
1年目には、同意の得られた特別養護老人ホームに入所している要介護高齢者に対し、栄養状態評価を行った。さらにInbody により基礎代謝基準値を算出した。
本研究の対象となる要介護高齢者は227名で、結果に影響を及ぼす疾患等がある50名は除外した177名(男性29名、女性148名、平均年齢87.79±0.55歳、66~103歳)であった.
被験者の要介護度中央値は4(要介護度1:5名,2:12名,3:26名,4:58名,5:76名)であった.BMIの結果により男女共に平均値での低栄養状態は認められなかった(男性18.6±2.8kg/m&sup2;、女性18.5±2.1kg/m&sup2;)。SMI(骨格筋指数)は男性7.3±2.0kg/m&sup2;、女性6.0±2.1kg/m&sup2;、FFM(除脂肪量)は男性36.0±7.6kg/m&sup2;、女性26.3±6.4、BFM(体脂肪量)は男性11.0±9.5kg、女性12.0±7.9kgで、SMIとFFMに男女差(p<0.01)が見られた。また、ECW/TBWは男性0.4±0.02、女性0.4±0.02で男女ともに浮腫が見られる状態であった。基礎代謝基準値は男性が24.9±4.2kcal/kg/day、女性が25.0±4.8kcal/kg/dayであった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

要介護高齢者の誤嚥性肺炎発症を最小限に抑えるために、要介護高齢者の嚥下機能と栄養状態や口腔機能に着目し、施設入所の要介護高齢者の誤嚥性肺炎発症と栄養状態の関連を明することを目的として調査研究を行った。
1年目には、同意の得られた特別養護老人ホームに入所している要介護高齢者に対し、栄養状態評価を行った。さらにInbody により基礎代謝基準値を算出した。
以上より順調に進展していると思われる。

今後の研究の推進方策

2年目には、データ未処理のものについて、着手する予定である、また、データ比較のため、健常高齢者のデータ収集も行いたいと考える。3 年目には、1 年目2 年目で得られたデータをもとにデータの解析を行いたい。

次年度使用額が生じた理由

残額は32円のため、ほぼ予定通りの使用状況と考える。

次年度使用額の使用計画

次年度分と合算し使用する予定。残額が32円のため、大きな計画変更はない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 要介護高齢者の基礎代謝量算出方法としての生体電気インピーダンス法と予測式の比較2017

    • 著者名/発表者名
      吉井 詠智
    • 雑誌名

      口腔病学会雑誌

      巻: 84(1) ページ: 1-7

    • 査読あり
  • [学会発表] 健常高齢者における口腔周囲筋を含めた骨格筋量と開口力の関連性2016

    • 著者名/発表者名
      加治佐枝里子、戸原玄、中根綾子、田村厚子、山口浩平、吉見佳那子、川嶋美奈、粟野幹 子、水口俊介
    • 学会等名
      日本老年歯科医学会学術大会
    • 発表場所
      アスティとくしま(徳島県徳島市)
    • 年月日
      2016-06-18 – 2016-06-19

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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