• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実施状況報告書

口腔顔面痛に対する自律神経調節機能の強化-心拍変動バイオフィードバック法の試み-

研究課題

研究課題/領域番号 16K11888
研究機関徳島大学

研究代表者

桃田 幸弘  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学系), 講師 (00304543)

研究分担者 東 雅之  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学系), 教授 (20144983)
高野 栄之  徳島大学, 病院, 特任助教 (30380091)
可児 耕一  徳島大学, 病院, 助教 (60709583)
富岡 重正  徳島文理大学, 保健福祉学部, 教授 (70188770)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード歯科心身医学
研究実績の概要

われわれは口腔顔面痛の治療過程において、自律神経系の易変性が重要であることに気づき、自律神経の調節機能を強化することによって治療成績が向上すると考えた。しかしながら、現行の治療法であるSGRには治療頻度・回数などの物理的な制約がある。そこで、われわれは患者自身によるセルフケアを最大限に活用する発想に至り、心拍変動バイオフィードバック法(以下HRV-BF)に着目した。
HRV-BFは心拍変動を利用する新しいバイオフィードバック法で、喘息・線維筋痛症などのストレス関連疾患(いわゆる心身症)に対する有効性が報告されつつあるが、口腔顔面痛に対して実施された報告はない。HRV-BFは非侵襲かつ簡便で、労苦を伴わないため継続的に実施可能であり、セルフセアとして最適である。さらに、HRV-BFはSGRと同様に自律神経の調節機能に作用すると考えられ、SGRの補完または代替治療として極めて有望である。しかも、新規治療マーカーであるDパラメーターを用いたHRV解析によって口腔顔面痛の治療過程における詳細な病態解析も可能である。既存のパラメーター値からDパラメーター値を算出した。これらを疾患群-対照群間で対比し、統計学的に検討を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

口腔顔面痛の患者に対しHRV-BFを実施し、HRV解析をすすめている。治療過程において、データの収集を行い、データ解析も併せて行っている。現在までのところ参加予定人数は目標に到達していないが、今後も引き続きデータの取得、解析を進める予定としている。

今後の研究の推進方策

参加予定人数が当初の目標よりまだ少ないため、新規参加者の獲得を図るとともに、引き続き研究データの取得、解析を進めていく。
得られた研究データについては、引き続き積極的に学会発表や論文発表を行っていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

消耗品の使用が計画より少なかったため。次年度は新規患者分の消耗品購入や、論文発表、学会発表を積極的に行いたいと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 舌痛症の診断を再考する2018

    • 著者名/発表者名
      桃田幸弘,高野栄之,東 雅之
    • 雑誌名

      徳島大 大学開放実践センター紀要

      巻: 27 ページ: 41-46

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi