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2016 年度 実施状況報告書

舌運動の評価法とバイオフィードバック法の開発~携帯型超音波診断装置の応用~

研究課題

研究課題/領域番号 16K11895
研究機関東京歯科大学

研究代表者

大久保 真衣  東京歯科大学, 歯学部, 講師 (60385218)

研究分担者 杉山 哲也  東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (50216347)
石田 瞭  東京歯科大学, 歯学部, 教授 (00327933)
眞木 吉信  東京歯科大学, 歯学部, 教授 (80125012)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード嚥下 / 舌運動 / 超音波診断装置
研究実績の概要

携帯性は優れるが機能制限がある超音波診断装置の解析方法の開発:高機能の超音波診断装置は大きく移動範囲に制限がある。一方携帯性の優れる超音波診断装置は高機能のものと比較するとMモード表示がなかったり、画像の鮮明度が低かったりする。このため、Bモード画像で鮮明にわかるメルクマークを開発、低鮮明度でも十分に解析できるような舌の範囲はどれかを明らかにする事を目的に行ってきた。またまたヘッドセット等も被験者に対して大がかりなものになってしまう。このため簡易で全身状態が不安定な患者に応用できるヘッドセットの開発も行っている。

携帯用超音波診断装置のヘッドギアの開発:ベッド上の患者にも応用できるように、頭部固定簡易型および下顎骨オトガイ部プローブ固定装置を作成。オトガイ部固定型は頭部固定型と比較して、またプローブと顎下部を固定する際の圧の大きさを一定にすることが必要となった。このため頭部固定簡易型は矯正のヘッドギアを改良した形態とした。構音時に若干のずれが生じるため、現在検討を要している。

携帯用超音波装置の解析方法:Bモード画像で画像解析をおこなった。嚥下や構音時に若干の補正が必要となった。これらデータを検討するために、健康成人を対象にデータ収集をおこなっている。構音時/k/行、/t/行、/l/行、/d/行の舌運動を解析する。また液体嚥下時、舌おしつぶし食(ゼリー)摂取時、固形咀嚼時の舌背部全体の動きなどを試行している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

機器の購入に時間がかかり、画像固定装置と解析方法のキャリブレーションに時間がかかっている。しかしプローブの固定装置の開発および分析方法がおおむね確立できている。

今後の研究の推進方策

健康成人でのデータを収集する。その後、摂食嚥下機能を呈する要介護高齢者に応用する。対象は、摂食嚥下障害がありリハビリテーションを希望して、訪問診療の依頼があった患者で、口腔内の知覚に異常がなく、構音指示などを理解している者とする。
歯科医師または歯科衛生士が週1回の摂食機能療法を半年以上試行する。摂食機能療法の内容は深呼吸、頸部・肩部(肩関節・肩甲帯)の関節可動域訓練、口唇・頬の筋訓練、舌抵抗訓練、口腔清掃とした。
その間、初回から1カ月ごとに超音波診断装置による測定と客観的嚥下機能測定として、摂食嚥下機能スクリーング法としてRSST、MWSTと最大舌圧測定を用いる。
また一か月毎に計測を行うため、リハビリテーション効果の客観的計測をおこなっていく。

次年度使用額が生じた理由

28年度に予定していた健康成人の多くのデータ収集が終了しなかったため

次年度使用額の使用計画

29年度中に28年度予定健康成人分を収集終了予定。また29年度の高齢者も才得する予定

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公開日: 2018-01-16  

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