研究課題/領域番号 |
16K11939
|
研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
青池 智小都 福井大学, 学術研究院医学系部門, 特命助教 (00749658)
|
研究分担者 |
長谷川 智子 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (60303369)
梅田 尚子 福井大学, 学術研究院医学系部門, 特命助教 (10808306)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | 手術室看護師 / 笑い / アンケート調査 / 認識 |
研究実績の概要 |
手術室入室から麻酔導入時までの時間の中で、手術を受ける患者と手術室看護師の相互作用において、手術を受ける患者と手術室看護師が、手術室で笑うことをどの様に感じているか明らかにすることを目的として、東海北陸地区で同意が得られた7施設の手術室看護師220名を対象に、手術室の中での笑うことについて、アンケート調査を実施した。アンケート回収83人(回収率37.7%)、有効回答数82人(有効回答率98.8%)だった。 対象者の属性は、男性10人(12.2 %)女性72 人(87.8 %)、平均年齢36歳±9.851、看護師経験平均年数は13.4年±9.693、手術室経験平均年数は8.75年±6.742だった。 SPSS Ver24 を使用し、性別、経験年数、笑うことの必要性の有無と、【精神・身体面】の12項目、【信頼関係】の3項目、【一体感】の3項目、【コミュニケーション】2項目、【ケア】の5項目の合計25項目を下位項目として、χ2検定、マンホイットニーU検定+多重検定の補正(ボンフェロニー法)を用いて明らかにした結果、性別、経験年数と笑うことの必要性の有無、及び性別、経験年数と笑うことの必要性の有無と下位項目に有意な差は見られなかった。 また、下位項目を<思わない><あまり思わない><やや思う><思う>の4段階方法で調査した結果、手術室の笑いは、患者にとっては表情が和らいだり、安心感がうまれる、気持ちが楽になると思っているが、手術室看護師は患者に比べて、安心感や気持ちが楽になる、心に余裕ができるとは思っていないことが示唆された。また、看護師は、話しやすくなる、話の輪が広がるなど患者とのコミュニケーションが円滑になると認識していた。さらに、笑いに対しての患者の反応から、患者の精神状態を知り、患者に対して接し方を変えることができると認識していた。
|