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2017 年度 実施状況報告書

視線計測を客観的評価フィードバックに用いた学生版術後観察トレーニング教材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K11943
研究機関同志社女子大学

研究代表者

当目 雅代  同志社女子大学, 看護学部, 教授 (20259435)

研究分担者 野々口 陽子  同志社女子大学, 看護学部, 助手 (00756207) [辞退]
天野 功士  同志社女子大学, 看護学部, 助手 (40756194)
光木 幸子  同志社女子大学, 看護学部, 准教授 (70269778)
小笠 美春  同志社女子大学, 看護学部, 講師 (70544550)
田村 沙織  同志社女子大学, 看護学部, 助手 (50756210)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード周手術期看護 / 熟練看護師 / 看護学生 / 視線計測 / 術後観察 / 教育教材 / 教育評価
研究実績の概要

1.EMR9に関して:H28年度にモバイル型視線計測機器EMR9を用いて測定した13名のうち視野および映像の欠損した1名を除く12名に関して、22の注視項目を設定し注視回数、注視時間等のデータを抽出した。また測定時の対象者の行動を時系列に沿って作業カテゴリに分類した。熟練看護師では1つの作業を行っている最中に他の作業を同時に行うことや次の作業を行うための準備がこれまでの経験から“技”として身についていると考えられ、その認知プロセスが視線に表れると推測される。今後は熟練看護師の術後ケアの観察点の分析に加え、視線と行動の時系列データの分析を行い、認知プロセスの可視化を進めていく予定である。
2.EMRACUTUSに関して:EMRACUTUS SDKにトリガをかけたシナリオ画像を任意に制御可能なプログラムの開発に関して、日進機械に委託してプロトタイプのプログラムを作成した。プロトタイプのプログラムを用いて仮の教材シナリオを作成し、ボランティアの看護学生6名を対象に測定することでシナリオ作成時の問題点や修正の希望、測定時のエラー、出力される結果の変更点などの洗い出しを行った。これにより実験や教材として用いることのできるEMRACUTUS SDKプログラムの開発は完了した。EMR9で計測した熟練看護師の認知プロセスの共通性を抽出し、術後観察プロセスを明確化したうえで、今後はこのソフトプログラムで使用する術後シナリオの作成を進めていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

熟練看護師の視線計測の解析結果に基づいて,効率的かつ適確な術後観察の手順を検討を予定していたが、手順に基づいた術後観察シナリオに着手できていない。

今後の研究の推進方策

EMRACUTUS SDKプログラムを用いて,成人急性期実習前の3年看護学生の視線軌跡により術後観察を評価し,フィードバックする。そのために平成30年度は、術後観察シナリオに基づいた画像作成と、評価方法を検討し、十数名の学生にプレテストを行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

成果発表のために予定していた旅費を使用しなかったため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 動作に伴う視線計測に関する文献的考察2018

    • 著者名/発表者名
      天野功士 當目雅代
    • 雑誌名

      同志社看護

      巻: 3 ページ: 21-29

    • 査読あり

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公開日: 2018-12-17  

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