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2019 年度 実績報告書

看護学実習における動機づけのプロセスと看護実践能力の発達に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 16K11950
研究機関愛知県立大学

研究代表者

馬場 美幸  愛知県立大学, 看護学部, 助教 (30616446)

研究分担者 小松 万喜子  愛知県立大学, 看護学部, 教授 (50170163)
曽田 陽子  愛知県立大学, 看護学部, 准教授 (80405224)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード看護学生 / 臨地実習 / 動機づけ / 縦断調査
研究実績の概要

本研究は、看護大学生の入学時から卒業時までの臨地実習にのぞむ動機づけとその変化、臨地実習にのぞむ学生の動機づけが促されたり阻害されたりする要因を明らかにすることと、学生の特性、学習継続の意志と動機づけの関連を明らかにすることを目的として行った。本研究は、質問紙調査と面接調査から構成されている4年間の縦断調査である。
質問紙調査は、2016年度(1年目調査)に実施したweb調査の回答数が少なかったため、2017年度(2年目)より同内容の質問紙調査に変更して実施した。また、1年目のデータ不足を補うため対象校を1校追加した。本年度の4年目の調査については、289名に調査を依頼し、268名から回答を得た。3年目の調査については、90名に配布し85名から回答を得ており、次年度に4年目の調査を実施する予定である。これまでの結果としては、1年生175名、2年生346名、3年生310名から回答が得られている。動機づけ、自尊感情、自己効力感、首尾一貫感覚の得点と学年について解析した結果、下位尺度の「向上思考」「失敗に対する不安」「能力の社会的位置づけ」「処理可能感」「有意味感」と「自尊感情」「首尾一貫感覚」に有意な関連があることが示された。
面接調査は、本年度は25名(男性2名・女性23名)に実施し、4年間の縦断調査を終了した。その結果、16名の学生に4年間継続して面接が実施できた。学生の動機づけを質的に分析した結果、1年生では、対人関係、自分の学習課題や関心、自分の成果や成長、患者のニードに応じた援助やコミュニケーションなどのカテゴリが抽出された。学年が上がると患者の意志を尊重した援助、受け持つことへの責任、看護の価値や専門性への関心の深まり、職業への誇り、看護師としてのやりがいなどに関するカテゴリが現れ、実習にのぞむ動機づけの変化の過程が示唆された。

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公開日: 2021-01-27  

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