研究課題/領域番号 |
16K11953
|
研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
細田 泰子 大阪府立大学, 看護学研究科, 教授 (00259194)
|
研究分担者 |
片山 由加里 同志社女子大学, 看護学部, 准教授 (10290222)
土肥 美子 大阪医科大学, 看護学部, 准教授 (10632747)
北島 洋子 奈良学園大学, 保健医療学部, 専任講師 (90582875)
根岸 まゆみ 静岡県立大学, 看護学部, 講師 (40816352)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | 臨床学習環境 / 教育指導者 / 支援プログラム / バウンダリーレス / 人材育成 / デザイン / プログラム評価 / 国際情報交換(アメリカ合衆国) |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、看護学生や新人看護職員の学びを支援する教育指導者の育成のため、組織のバウンダリー(境界)を超えてグローバルな視座から教育指導者間の新たな相互交流を起こすことにより、バウンダリーレスな臨床学習環境デザイン支援プログラムを開発することである。2018年度は、昨年度に実施した調査結果をもとに構成したプログラムを実施し、評価を行った。 便宜的に抽出した近畿圏の医療機関23施設に所属する教育指導者59名から研究参加の同意を得た。事前の質問紙調査の結果からデータの分布および背景が均質になるように実験群30名と対照群29名に振り分けた。両群ともに「臨床教育ストラテジーセミナー」を実施し、海外の先駆的な教育方略から学ぶことを目的に臨床教育を専門とする米国の大学教員による講義を行った。実験群はセミナー終了後に「臨床学習環境デザインワークショップ」を実施し、共同作業を通して、施設の異なる教育指導者やファシリテーターと学習支援や臨床学習環境について認識していることを分かち合い、省察することを目的としたワークショップを行った。プログラムの終了直後および2ヶ月後に質問紙調査を実施した。 研修参加と調査への回答が得られた実験群22名と対照群23名を対象に分析を行った。プログラム評価では、「参加者間で情報共有・情報交換ができた」では、終了直後と2ヶ月後で実験群が有意に高かった。教育活動への活用内容は、両群にみられた[リフレクションの仕方] [学生や新人への関わり方] [コンセプトにもとづく学習活動] [ルーブリックを用いた評価] [コーチングの方法] [教育の視点]に加え、実験群では[他施設との情報共有] [質問方法] [シミュレーション教育] が抽出された。実験群の教育指導者は、バウンダリーレスな学びを通して、臨床学習環境のデザインに活用可能な創発的な学びが得られたことが確認された。
|
備考 |
学会発表 22nd East Asian Forum of Nursing Scholars (EAFONS) 2019 Award Second Place受賞
|