本研究は、看護基礎教育における実習指導において、兼任実習指導体制の際に実習指導者もスタッフナース自身も課題と感じているスタッフナースの教育力向上に焦点を当て、スタッフナースを対象とした実習指導の実践に結びつくコーチングを取り入れた「実習指導」教材を開発するすることを最終目的とする。スタッフナースにとって興味がわき、効果的な教材の開発のため、スタッフナースの実習指導における役割(あるべき姿)とスタッフナースの実習指導における現状を明らかにする。 今年度は、国内外での本件研究の位置づけを明確化、スタッフナースの実習指導における役割(あるべき姿)をより明確にするため海外文献の検討を追加実施した。また、昨年度の国内の文献検討にて、実習指導体制が様々であることに伴い兼任実習指導体制におけるスタッフナースの実習指導における役割が明確でないこと、スタッフナースが実習指導を自分の役割だと思っていないことや興味が薄いことが明らかになった。そのため、実習指導教材を開発しても、教材を活用するというを行動を起こさないことが考えられ、文献検討の中で、活用しようとする行動に結び付くための理論的枠組みの模索も含め実施した。また、プレインタビューを実施した。
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