日本文化に根ざした患者-看護師間の対人援助関係の構築・維持・促進に関する教育に資する看護教材の開発を目的として、日本で働く外国人看護師、海外で働く日本人看護師を対象とした研究等から知見の統合を試みた。 慢性疾患患者や高齢者は長期に渡って医療者との関係が続くことからその中に日本文化に根ざした対人援助関係がみられる傾向があると考えられた。日本における対人援助関係を構築・維持・促進する看護として、細やかなおもてなしのような接し方、献身的な気持ち、言外情報の読み取り、親身な寄り添い、羞恥心への配慮、察し、礼儀を重んじる、調和と協調性、近すぎない距離感等の鍵となる概念が示唆された。
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