研究課題/領域番号 |
16K11965
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
小山田 恭子 東邦大学, 看護学部, 准教授 (70719252)
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研究分担者 |
野崎 真奈美 順天堂大学, 医療看護学部, 教授 (70276658)
中原 るり子 共立女子大学, 看護学部, 教授 (90408766)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | キャリアラダー / 新任教員 |
研究実績の概要 |
本年度は全国の看護系大学から有意抽出した大学の教務責任者に対するヒアリング調査のための「看護系大学の新任助教のキャリアラダー素案」を研究班会議で作成した。作成に当たっては、新たに文献検討を追加し、昨年以降公表された研究成果を反映させた。 また、ヒアリング調査依頼を行うため、4年制大学の看護系学部の名称と住所からなるリストを、文部科学省作成の大学一覧に基づき作成し、送付用資材の準備を行った。 研究班会議では、キャリアラダーの作成を前提としていたが、ラダーの素案を検討する中で、大学のカリキュラムや助教の役割分担などにより、発達過程で経験できる項目には違いが大きく、ラダーの形式で評価することは適切ではないのでないか、という議論になった。そして、評価の枠組みはラダーではなく、ルーブリックを用いることで多様な能力発達のプロセスを支援できるのではないか、との意見が出た。 そこで、ヒアリング調査の前に、学会等で多様な大学関係者と意見交換をすることが効果的であるとの結論に達し、まずは日本看護学教育学会の交流集会で参加者から意見交換を行い、「キャリアラダー素案」、もしくは「看護系大学における新任助教の育成のためのルーブリック表」を作成した後にヒアリング調査を実施することとした。 これらの検討と併せて、新任助教の特性把握の一環として、助教候補者といえる近年の大卒看護師の特徴に関する文献検討を行った。その結果、エビデンスレベルの高い論文が少なく、大卒看護師の能力を記述するための研究が必要であることが分かった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
今年はヒアリング調査を実施し、成果を国際学会で共有することを目標としていたが、本務多忙のためヒアリング調査のための素案作成が遅れた。さらに研究班での方針転換もあり、ヒアリング調査を実施できなかった。国際学会での発表、情報収集も行えなかった。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度は8月に国内学会で意見交換を行った後、ヒアリングのための素案を最終決定する。 また、11月に国際学会でそれまでの成果に基づき発表を行い、国際的な動向についても情報収集を行う。 これらの取り組みと同時並行で調査対象施設を選定し、学会等の成果を踏まえてヒアリング調査を実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度実施予定であったヒアリング調査と国際学会での情報収集、発表が実施できなかったため、次年度使用額が生じた。 平成30年度は国際学会を含む2つの学会での発表、情報収集を行い、その成果を踏まえてヒアリング調査を実施する計画である。
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