研究課題/領域番号 |
16K11965
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
小山田 恭子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (70719252)
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研究分担者 |
野崎 真奈美 順天堂大学, 医療看護学部, 教授 (70276658)
中原 るり子 共立女子大学, 看護学部, 教授 (90408766)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 新人教員 / キャリアラダー / メンタリング |
研究実績の概要 |
文献検討と研究班会議度の検討により、「看護系大学の助教のキャリアラダー」素案を作成し、その内容について日本看護学教育学会学術集会(8月)の交流セッションにて発表、参加者からフィードバックを受けた。その内容は、助教育成のためのツールとしては役に立つ内容であること、一方で、提示した内容は助教に限らず、すべての教員に適用可能なので、助教のラダーとしての妥当性については検討する余地があることなどの意見を受けた。評価基準の表現についても、ネガティブな表現を避けることなどの修正意見をいただいた。 また、この交流セッション参加者から、今後のインタビュー調査に協力可能な場合の連絡先の提供を受けた。 前述の学会での意見を受けて、キャリアラダーの素案に修正を加え、その内容について、27th World Nursing Education Conference (Berlin)においてポスター発表を行った。ラダーについての意見は得られなかったが、トルコ、アルバニア等、日本で入手困難な国の教育制度について情報を得ることができ、ラダー改良に向けたアイディアを得ることができた。 さらに、分担研究者1名は21st Global Nursing Education Conference & Holistic Medicine and Nursing Care(Orlando, USA)において、文献検討の内容に関する考察の結果を報告するとともに、Maiami大学の教員支援の実態についてインタビュー調査を実施した。この結果、米国の大学教員のシステムは日本とは異なるが、新人教員には特に初年度1年間の支援が重要であること、メンタリングにグループスーパービジョンを取り入れることなどのアイディアを得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2018年度はキャリアラダーの素案に対する評価と大学のFDの実態調査を行う予定であったが、前年度からの遅れや研究責任者が大学を移動したことから研究実施体制を再構築するために時間がかかり、実態調査に至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2018年度に調査のもととなるキャリアラダーの素案を完成させ、実態調査の依頼先の候補リストも作成できた。2019年度は大学のFDの実態調査と合わせてキャリアラダーの素案に対する評価もインタビューを通じて行い、キャリアラダーの完成とその活用方法についてまとめる予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度インタビューと実態調査を行う予定であったが、研究者が大学を変ったことから研究実施体制を再構築するために時間を要し、また調査の資料となるキャリアラダー素案の完成が遅れたため、調査が行えなえず次年度使用額が生じた。 2019年度は調査を行う計画であり、すでに学内の倫理審査を受審中である。
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