国内外における特別な支援を要する新人看護師に関する研究的取り組みに関する状況の把握ができたことが1点目である。2点目は、これまで個別の経験からの情報のみであった、指導に困難があり、何らかの特別な支援が必要な新人看護師が、現場でどのような状況にあるのか、聞き取り調査から見えてきたことがある。 特に、初等中等教育においては特別な教育支援を要する児童や生徒への配慮や指導に関する報告は見られているが、専門職育成を行う看護学教育において、また就職後の新人看護師指導においてどのようなことを考慮していく必要があるか、また研究的な取り組みを進めていく必要があるその一端が明らかになったことに意義がある。
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