研究課題/領域番号 |
16K11972
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研究機関 | 神戸常盤大学 |
研究代表者 |
山口 有美 神戸常盤大学, 保健科学部, 准教授 (20554223)
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研究分担者 |
中田 涼子 姫路獨協大学, 看護学部, 准教授 (80554229)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 看護学生 / プロンプト付加 / ICT / 解剖生理学 |
研究実績の概要 |
先行研究から解剖生理学は、看護系大学においてほとんど1年次に開講されていることが明らかになっている。当初の計画では、解剖生理学を履修し単位を修得した2年生以上の看護学生を対象にVDT視読実験を行いディスプレイ画面上の「提示する情報量」「提示する情報の質」「提示する情報の形態」についてデジタル教科書や紙媒体の教科書における記憶強化のためのプロンプト付加について明らかにすることによりICTを活用した効果的なVDT画面設計について明らかにする予定だった。しかしコロナ禍で視読実験が困難となり2020年度に日本国内の看護系大学で「解剖生理学」を教授した教員(大学の看護系学部学科各1名)288名に対し質問紙調査を郵送法で実施し得られたデータを分析することに研究計画を大幅な変更を余儀なくされた。 質問紙は、「解剖生理学」の教授方法、使用教材などについてコロナ禍以前からの変化と今後の展望などについて記載する内容である。質問紙の返送率14%だった。得られたデータを分析し、コロナ禍で教授方法や資料提示方法など変化を余儀なくされたことが示唆された。 また、対面授業の利点と遠隔授業の利点を組み合わせたハイブリット授業の有用性も示唆された。 今後は、得られた結果の分析を深め看護学教育とICTの活用についても考察していく。記憶強化に必要なプロンプト付加についても関連させ教材の工夫も考察していく。 上記の研究成果をまとめ国内外で公表すべく準備を整えていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2020年度に実施すべく準備を整えてきた看護学生を対象とした視読実験が、コロナ禍における規制などにより実施できなくなったため急遽質問紙調査に変更した経緯がある。その為研究計画を一から見直すことになり大幅に遅れた。対面での視読実験の実施は、難しい状況が続いていることから今一度研究計画を修正を余儀なくされたことでより遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
収集したデータの分析は、まだ途上である。また分析した内容を補完すべくデータの追加収集を計画しているが、コロナ感染拡大の状況を考慮し実施していないため可能であれば実施したいと考えている。尚、分析を終えたら国内外での研究成果の公表を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍により実験環境を整えることができず、大幅な研究計画の見直しを行ったため当初の計画通りに予算を使用できなかった。また収集したデータの分析にも時間を要し成果の公表が行えなかったことで旅費や学会活動に関連する支出が行えずその分の予算を使用できなかった。次年度は、研究成果の公表のために学会活動を積極的に行い予算を使用する予定である。
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