本研究は看護管理者のマネジメント能力の向上を目指した科学的かつ効果的な組織的人材育成の方策を検討することを目的としている。 本年度は、看護管理者のコンピテンシー獲得メカニズムに関するモデルの構築と検証のために、急性期医療施設に勤務する看護管理者(看護師長および看護主任)約4000名を対象にアンケート調査を実施した。前年度に実施した質的調査の分析結果と概念分析の結果を踏まえて、看護管理者のキーコンピテンシー関する項目と内的要因・外的要因に関する項目を調査し、最終的に5因子30項目からなる「看護管理者のキーコンピテンシー尺度」を開発し、尺度の信頼性と妥当性を検証した。そして、看護管理者のキーコンピテンシーに関連する内的要因・外的要因について分析を進めている。
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