本研究は、看護管理者のコンピテンシー獲得に向けたより効果的な組織的人材育成の方策を検討することを目的に、看護管理者のキーコンピテンシーの構成要素と獲得プロセスを明らかにした。看護管理者のキーコンピテンシーは「状況認識」「意思決定」「メタ認知」「キャリア支援」「自己管理」の5要素からなり、これらを獲得していくためには「リフレクション」と「挑戦意欲」が必要条件であることが示唆された。組織的支援のあり方として、リフレクション方法や自己マスタリーを取り入れた経験学習などの研修会を行い、対話を通して問題意識や解決方法の共有ができるようなグループリフレクションの機会を導入することが望まれる。
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