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2018 年度 実績報告書

看護師の病棟組織風土認知尺度の開発および組織風土が看護師の精神的健康に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 16K12001
研究機関国際医療福祉大学

研究代表者

高野 美香  国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 助教 (70757591)

研究分担者 鈴木 英子  国際医療福祉大学, 医療福祉学研究科, 教授 (20299879)
高山 裕子  東京医療保健大学, 医療保健学部, 准教授 (00637803)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード組織風土 / 尺度開発 / 看護師 / 病棟 / 精神的健康
研究実績の概要

平成28年度に「看護師の病棟組織風土認知尺度」の原案を作成し、29年度には、尺度原案の信頼性・妥当性を検討するため、看護師857名を対象に、本調査およびテスト-再テスト法を目的とした2回の質問紙調査を実施した。分析にて、8下位尺度33項目だった「看護師の病棟組織風土認知尺度」は、【看護の質向上への積極的な取り組み】、【看護師長のスタッフへの支援】、【医師と看護師の協働】、【仕事の時間管理】という4下位尺度19項目で完成し、その信頼性・妥当性はおおむね良好な結果となった。
30年度は、完成した「看護師の病棟組織風土認知尺度」を用いて、5施設の看護職2123名を対象に、質問紙調査を実施した。質問紙は作成した尺度のほか、精神健康度に関連が考えられるバーンアウト尺度(日本版MBI-HSS)やワークライフバランス、職場への満足度に関する項目や個人属性など、全91項目から構成した。返答が得られた質問紙から、回答に欠損や重複等があるものを除き、最終的に看護師1269名を対象として分析をした。
分析では、単変量解析を行った結果、看護師の病棟組織風土への認知とバーンアウトの間には有意な関連が見られたが、重回帰分析の結果では、有意性が認められなかった。だが、看護師の病棟組織風土の認知は、ワークライフバランスとの間に関連があり、ワークライフバランスとバーンアウトの間に関連が認められた。そこで、総合的に解釈するために、共分散構造分析を行った。その結果、看護師の病棟組織風土の認知は、看護師のバーンアウトに影響があるといえた。しかし、看護師のバーンアウトには、様々な要因が影響を与えることが先行研究で明らかになっているため、その点をふまえ、今後さらなる分析をすすめていく。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件)

  • [学会発表] Development of a scale to measure perceptions of nurses about organizational climates in wards, and its reliability and validity2018

    • 著者名/発表者名
      Mika Takano Maki Matsuo Yuko Takayama Chiaki Kinouchi
    • 学会等名
      6th Annual International Conference on Worldwide Nursing
    • 国際学会
  • [学会発表] 看護師の病棟組織風土の認知についての要因の検討-個人属性の視点から-2018

    • 著者名/発表者名
      高野美香 鈴木英子 世良良子
    • 学会等名
      国際医療福祉大学学会
  • [学会発表] Relationship between Striving for Work-Life Balance, Sense of Coherence and Intention to Leave among Nurses in Japan2018

    • 著者名/発表者名
      Maki Matsuo Mika Takano Yuko Takayama Takae Machida
    • 学会等名
      6th Annual International Conference on Worldwide Nursing
    • 国際学会

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公開日: 2019-12-27  

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