研究課題/領域番号 |
16K12016
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研究機関 | 福井医療大学 |
研究代表者 |
吉江 由加里 福井医療大学, 保健医療学部, 講師 (00723826)
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研究分担者 |
加藤 真由美 金沢大学, 保健学系, 教授 (20293350)
横山 孝枝 福井医療短期大学, 医歯学系, 講師 (80620608)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 専門職連携・協働 / 回復期リハ病棟 / 看護師 / モデル開発 |
研究実績の概要 |
回復期リハビリテーション病棟における看護師の他専門職との連携・協働モデルの開発について、本年度は以下の2点を実施した。 ①回復期リハビリテーション病棟看護師の他専門職との協働実践力に影響する要因の分析 前年度明らかとなった概念枠組みに基づき調査票を作成し、北陸地方の回復期リハビリテーション病棟に勤務する看護師を対象とした予備調査を実施した。配布数245部、回収数102部(回収率41.6%)、有効回答数95部(有効回答率93.1%)であった。その結果、回復期リハビリテーション病棟看護師の他専門職との協働実践力に影響する要因として、基本属性として「連携・協働に関する卒後教育の受講」、チーム構造として「チームリーダーがリハビリスタッフ」、チーム・コンピテンシーとして「コミュニケーション能力」および「「バックアップ能力」の4つの要因が抽出された。 ②回復期リハビリテーション病棟における看護師の他専門職との連携・協働モデルの開発に向けて本調査 予備調査において明らかになった回復期リハビリテーション病棟看護師の他専門職との協働実践力に影響する要因に加え、回復期リハビリテーションチーム独自の概念を、再度文献等から導き出し、回復期リハビリテーション病棟看護師の他専門職との連携・協働の概念枠組みを再構成した。さらに、看護師の他専門職との連携・協働力の評価だけに留まらず他専門職からの相互評価を行うことで、より連携・協働実践力の高いモデルを開発することをめざすことにした。そこで、回復期リハビリテーション病棟専従の医師・リハビリスタッフ・社会福祉士等も調査対象とし、調査表も看護師用と他専門職用に分けて作成した。今後は、中部地方185病院の回復期リハビリテーション病棟に調査依頼を配送し、看護師500~750人程度、他専門職180~270人程度を回収目標数とし本調査を実施する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究計画では、本年度本調査を実施する予定であった。しかし、本調査の回復期リハビリテーション病棟における看護師の他専門職との連携・協働モデルの再構成を行うにあたり、チームの成果について再考していくなかで、看護師の連携・協働実践力に対して回復期リハビリテーション病棟専従の他専門職から評価が得られているのかを明らかにする必要が生じた。そのため、調査票を看護師だけでなく他専門職用も作成することになり、その調査項目の抽出および内容妥当性の検討を行う必要があった。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、5月末までに中部地方185病院の回復期リハビリテーション病棟に調査依頼を配送し、看護師500~750人程度、他専門職180~270人程度を回収目標数とし本調査を実施する。7月末までを調査期間とし、その後解析を行い、構造方程式モデリングで回復期リハビリテーション病棟における看護師の他専門職との連携・協働モデルの分析と検証を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由:本年度は予備調査を実施したのみで、本調査に掛かる調査票印刷費および郵送費等の支出が生じなかったため、次年度使用額が生じることとなった。
次年度使用額の使用計画:本年度繰り越した金額は、次年度の本調査に掛かる調査票印刷費および郵送費等に使用する予定である。
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