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2018 年度 実績報告書

長期間時系列解析に基づいた看護師の過労死予防のための簡便なチェックリストの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K12017
研究機関公益財団法人大原記念労働科学研究所

研究代表者

佐々木 司  公益財団法人大原記念労働科学研究所, 研究部, 主任研究員 (10260134)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード看護師 / 過労死 / 過労自死 / チェックリスト
研究実績の概要

最終年度では、これまで本研究で確定された長期間時系列による過労の判定法を踏まえて行った「日勤看護師における疲労発現の時系列変化調査」、「夜勤によるMBI指標への影響」、「看護師の過労死事例の解析」の知見を踏まえてチェックリスト項目を選定した。その際、チェックリストとして有効なILOのアクション型チェックリストの「excessive fatigue」項目等を参考にして、まずチェック項目を負荷要因と負担要因に二分し、負荷要因を看護師の組織、労働、職務の3点に分けて、以下のチェックリストを開発した。
負荷要因としての組織的視点としては、「1.夜勤の拘束時間が16時間以上占めることがあり、疲れる」、「2.労働組合がない・または機能していないと思う」、「3.安全衛生委員会が開かれていない・または機能していないと思う」の3項目を選定した。労働的視点では、「1.職場でコンピュータを使う時間が長く感じる」、「2.恒常的な時間外労働によってイヤになることがある」、「3.自宅学習が頻繁にあり、自分に能力がないのではないかと思うことがある」の3項目を選定した。職務的視点では、「1.職場での責任に耐えられないことがある」「2.上司または上長の指示が違うことがあり、不安になることがある」、「3.他部門(医師、薬剤師、臨床検査技師など)とコミュケーションがうまく取れずに困っている」の3項目を選定した。
負担要因としては、「1.夜間に十分寝ても疲れがとれない」、「2.夜間睡眠時に夢ばかり見る」、「3.夜間睡眠時に2時間おきに起きてしまう」の3要因を選定した。
回答として「はい」、「いいえ」の2件法を用い、評価として各3負荷要因の下位項目がそれぞれ1ポイント以上、負担要因が1ポイント以上あり、半年の間でポイントが増加した場合を易過労性と判定することにした。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2019 2018 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] "夜勤あり”ナースが知っておきたい疲れと休みのエビデンス2019

    • 著者名/発表者名
      佐々木司
    • 雑誌名

      エキスパートナース

      巻: 35(4) ページ: 127-137

  • [雑誌論文] 休息要求がカギ そもそも「疲れる」とは?疲労の正体をさぐる2018

    • 著者名/発表者名
      佐々木司
    • 雑誌名

      産業保健と看護

      巻: 10(1) ページ: 40-45

  • [雑誌論文] 勤務間インターバル制度の科学的意味2018

    • 著者名/発表者名
      佐々木司
    • 雑誌名

      安全と健康

      巻: 69(8) ページ: 22-26

  • [学会発表] 交代勤務・インタバルと過労死・過労自殺2019

    • 著者名/発表者名
      佐々木司
    • 学会等名
      第5回過労死防止学会
    • 招待講演
  • [図書] 安全な医療のための「働き方改革」2019

    • 著者名/発表者名
      植山直人、佐々木司
    • 総ページ数
      84
    • 出版者
      岩波書店
    • ISBN
      978-4-00-270999-4
  • [備考] 佐々木司

    • URL

      http://www.isl.or.jp/research/researcher/217-t-sasaki.html

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公開日: 2019-12-27  

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