研究課題/領域番号 |
16K12018
|
研究機関 | 共立女子大学 |
研究代表者 |
山住 康恵 共立女子大学, 看護学部, 准教授 (30553052)
|
研究分担者 |
北川 明 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 教授 (20382377)
安酸 史子 関西医科大学, 看護学部, 教授 (10254559)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
キーワード | 働きがい / 看護師 / 尺度開発 / 信頼性・妥当性検証 |
研究実績の概要 |
2018年8月1日~2018年10月5日に,東京都内の300床以上の機能評価認定病院に勤務する看護師1,987名に対し自記式質問紙調査を実施した。郵送法にて回収した。調査項目は看護師の働きがいに関する100項目と個人属性で,働きがいに関する100項目は,事前の看護師を対象としたインタビュー調査結果及び先行研究を参考に作成した。本研究は研究者の所属機関の倫理審査委員会の承認を得て実施した(承認番号KWU-IRBA #16106)。 調査用紙を配布後郵送法にて747部回収し(回収率37.7%),無回答項目の多かった調査用紙を除き727部を分析対象とした(有効回答率97.5%)。対象者は男性8%,女性91%,無回答1%で,最年少20歳,最年長65歳,平均年齢:37.3歳であった。 100項目のうち天井効果のあった6項目を削除し,最尤法で因子分析を実施した。共通性の因子抽出後が.16以下の15項目を削除し,プロマックス回転を行った。スクリープロットの結果より、因子数を4因子に固定し因子分析を行った。因子負荷量では0.40 未満の項目を削除し,項目尺度得点相関(I-T相関)で相関係数.20以下を削除し,4因子28項目となった。 28項目の信頼係数はCronbach's α:.92で,第1因子『仕事から得られる達成感(α:.90)』,第2因子『労働環境に対する満足感(α:.85)』,第3因子『対人関係の良さ(α:.87)』,第4因子『ストレス要因(α:.71)』であった。 看護師の働きがい尺度に対し因子分析で抽出された4つの因子を下位尺度として採用した場合の信頼性を確認するために,クローンバックのa 係数を求めた。その結果,第4因子を除いて,いず4も.80を上回り,第4因子についても.71であることから,尺度としての十分な信頼性が確認できた。
|