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2018 年度 実績報告書

味認識の変化を利用した新規食事療法による糖尿病患者の甘味嗜好改善効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 16K12023
研究機関鳥取大学

研究代表者

酒井 知恵子  鳥取大学, 医学部, 助教 (90734327)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード味認識
研究実績の概要

糖尿病患者では甘味嗜好が強く食事療法を困難にしている。甘味嗜好の改善に旨味成分の摂取あるいは旨味刺激が有効である考えを支持する研究結果はいまだ存在していない。嗜好のコントロールに着目した食事指導法は確立していない。平成30年度はBDHQ法を用いた食事療法前後の食品摂取量・調理法を基に旨味成分を含む食品摂取量の解析結果をもとにSPSS (Ver. 21)を用いて統計解析を行った。有意水準は P<0.05 もしくは P<0.001 とした。 評価タイミング前後の比較には Wilcoxon 検定または対応のある t 検定を、群間の比較には Mann-Whitney 検定または対応のない t 検定を用いた。結果の数値は平均±SD で表した。群間比較、前後比較することにより統計学的な変化があるか検証をおこなった。うま味成分を多く含む食事を摂取している2型糖尿病患者では、味覚感受性が亢進し甘味嗜好が弱まる事が示唆された。また、これら患者では、血糖コントロールに一定の改善が確認された。しかし、半数以上の患者では、味覚感受性と血糖コントロールの改善が認められなかった。この結果は、うま味成分の自由摂取のため効果が弱かったと推察される。今後、更に、旨味成分の摂取あるいは旨味刺激が2型糖尿病患者の甘味嗜好を弱め糖尿病改善に有効であるか詳細に検討を行い独創的な研究となる事が期待される。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] A Randomized Placebo-controlled Trial of an Oral Preparation of High Molecular Weight Fucoidan in Patients with Type 2 Diabetes with Evaluation of Taste Sensitivity.2019

    • 著者名/発表者名
      Sakai C, Abe S, Kouzuki M, Shimohiro H, Ota Y, Sakinada H, Takeuchi T, Okura T, Kasagi T, Hanaki K
    • 雑誌名

      Yonago acta medica

      巻: 62 ページ: 14-23

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 糖尿病患者が行動を変える時 長年、変えることのできなかった行動を変化させたきっかけとは2018

    • 著者名/発表者名
      酒井知恵子
    • 学会等名
      糖尿病スキルアップセミナーin米子
    • 招待講演
  • [学会発表] 2型糖尿病者の味覚認知閾値:肥満との関連について2018

    • 著者名/発表者名
      酒井知恵子
    • 学会等名
      第39回 日本肥満学会

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公開日: 2019-12-27  

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