研究課題/領域番号 |
16K12029
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
松浦 江美 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (20363426)
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研究分担者 |
折口 智樹 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (90295105)
中村 英樹 長崎大学, 病院(医学系), 講師 (10437832)
上野 和美 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (40404131)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 膠原病 / 外来 / 自己管理 |
研究実績の概要 |
【目的】1)リウマチケア看護師が実施している日常生活支援の現状と支援に対する認識の実態を明らかにすること、2)健常人・関節リウマチ(RA)患者を対象として音波歯ブラシ使用による口腔ケアの効果ついて検討した。 【研究方法】1)リウマチケア看護師1194名を対象に、登録後勤務年数、勤務施設、所属部署、リウマチケア看護師として積極的に実施している内容、理想とする活動の有無とその理由について、無記名とした自己記入式質問紙調査した。2)健常人・RA患者を対象とした自己記入式質問紙調査・口腔内の評価・疾患活動性などを行った。 【結果および考察】1)分析対象者は468人(回収率40.7%)で、登録後勤務年数は4.9±2.1年であった。支援内容で最も多かった項目について、感染予防(94.4%)、関節保護(71.7%)、疼痛管理(68.1%)口腔ケアは「口腔内観察」(34.9%)であった。各支援を実施する自信の程度の平均値は感染予防が69.3±19.6で最も高く、口腔ケアが40.3±25.8と有意に低かった。染予防の支援は積極的に実施されている現状が明らかとなった。一方、口腔ケアを実施している者が少なく自信が伴っていないことが考えられ、研修などを行い口腔ケアの知識・技術を強化する必要がある。2)健常人16名、RA患者3名を対象に行った。介入前後において、歯周病チェックリストのチェック項目やプラークインデックスの減少傾向が認められた。介入前後における唾液分泌量の増加は認められなかった。口腔内環境を清潔にする行為や口腔ケアを毎日の生活の中に取り入れることで歯周病の悪化を予防し、さらには歯周炎菌の増殖を予防することでRAの治療効果や悪化予防につなげることができると考える。
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