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2019 年度 実績報告書

移行にゆらぐ糖尿病患者に食卓の営みに着目した看護モデルを用いた援助の有効性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 16K12032
研究機関山形県立保健医療大学

研究代表者

遠藤 和子  山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (80307652)

研究分担者 藤澤 由香  岩手県立大学, 看護学部, 講師 (60711942)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード食卓の営み / 糖尿病 / 移行 / 療養指導 / 看護実践 / モデル
研究実績の概要

本研究は,2型糖尿病中高年女性患者を対象とした「食卓の営みに着目した看護モデル」(2012,遠藤)を,合併症の進行や余病の発症による健康/病,加齢に伴う発達,社会状況など生活者として人生上の移行にゆらぐ糖尿病患者へと対象者を拡大して活用できるか,実践現場での有効性を検討する目的で実施したものである.
研究対象となる患者の確保が難しく,研究期間を1年延長して事例数の確保に努めた.
最終年度は,新規に事例数を増やしたが辞退もあり,最終的な事例数は,前年度同様の7名となった.事例数の増加につながらなかった理由は,移行の種類をこれまでに収集できていない事例に焦点化して厳選したことと,援助者による対象者の選定が,研究開始当初よりも高度化し,より複雑で難しい事例にモデルを適応したことにある.ただし,3名で前年度から援助を継続し比較的長期に渡りデータ収集ができ,さらに1名から,援助終了1年後にインタビューによるデータ収集をすることができた.これよりデータの質は充実した.事例検討会は,4回開催し,7名の事例を検討した.参加者は5~7名で,遠隔地とつなぐスカイプの参加者は1~4名であった.
研究期間全体を通した研究成果としては,研究の目的である,食卓の営みに着目した看護モデルを健康/病や人生移行にある1型糖尿病や男性も含めた糖尿病患者に活用することができるかについて,糖尿病療養指導経験10年以上のエキスパートの看護師4名の実践により有用であると確認された.実践の質の向上を目的とした事例検討会を通してモデルの活用と対象理解が深まり,個々の実践上のニーズに応えるべく海外の研究者の招聘講演会に参加して移行理論を学習したことから,より困難な事例へと難易度を上げてモデルを活用できた.しかし,事例数の少なさから,性,病型,移行の種類により援助の効果が異なるかを明示するまでの結論は得られていない.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] 2型糖尿病の合併症が進行している中年男性に「食卓の営みに着目した看護モデル」を用いた援助の効果2019

    • 著者名/発表者名
      藤澤由香,遠藤和子
    • 学会等名
      第24回日本糖尿病教育・看護学会学術集会
  • [学会発表] 食卓の営みに着目した看護モデルを男性に使用した援助の一年後の振り返り2019

    • 著者名/発表者名
      有馬弥生,遠藤和子
    • 学会等名
      第24回日本糖尿病教育・看護学会学術集会
  • [学会発表] 2型糖尿病の独身中高年男性に「食卓の営みに着目した看護モデル」を用いて移行によるゆらぎを考える2019

    • 著者名/発表者名
      岩塚晶子,遠藤和子
    • 学会等名
      第24回日本糖尿病教育・看護学会学術集会
  • [学会発表] 移行にゆらぐ食卓の営みに着目した看護モデルを用いた援助の有効性の検討2019

    • 著者名/発表者名
      遠藤和子,有馬弥生,岩塚晶子,藤澤由香,井渕奈緒美
    • 学会等名
      第24回日本糖尿病教育・看護学会学術集会
  • [学会発表] 移行にゆらぐ状況にある糖尿病患者さんが自分の生活を振り返ることを助ける看護について語ってみませんか2019

    • 著者名/発表者名
      三浦幸枝,遠藤和子,藤澤由香,井渕奈緒美,小泉麻美,岩塚晶子,由浪有希子,有馬弥生,菱野祐美加
    • 学会等名
      第24回日本糖尿病教育・看護学会学術集会

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公開日: 2021-01-27  

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