研究課題/領域番号 |
16K12035
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研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
有田 広美 福井県立大学, 看護福祉学部, 教授 (30336599)
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研究分担者 |
藤本 悦子 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (00107947)
竹野 ゆかり 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 助教 (20509088)
高山 裕喜枝 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 看護師 (80771659)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 鎮痛・鎮静 / 集中治療室 / 睡眠 |
研究実績の概要 |
本研究は、『重症患者に対する痛み、不穏、せん妄管理のための日本版PADガイドライン』に沿って鎮痛・鎮静管理を実施された患者を対象に「ICU入室前」、「ICU入室中」、「一般病棟に移動した後」の睡眠・覚醒状態を明らかにすることを目的としている。対象はICUに入室する患者で鎮痛・鎮静管理を受ける者とする。入院後に研究協力の依頼を行い同意を得られたらマット型睡眠計を用いて手術前の睡眠状態を測定する。術後はICUに入室した後に、24時間の鎮静管理を実施中の睡眠状態を測定する。ICUから退室するときに鎮静管理は終了となり、一般病棟に移動した後の鎮静無しの睡眠状況を測定するという計画である。 平成28年度は、研究代表者が所属する倫理審査と研究フィールドとなる大学病院の倫理審査を受けて承認を得ること、倫理審査を終えるまでの期間に測定方法の吟味を行い、倫理審査で承認を得られたら病棟の看護スタッフを研究協力者として研究組織体制を整備して、プレテスト行う予定であった。実際には、研究実施計画どおり研究代表者の所属する期間と研究フィールドである施設の倫理審査で承認を得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本来の実施計画では、2つの機関において倫理審査の承認を得て平成28年度末よりプレテストを実施する予定であった。しかし、プレテストを行う事が出来なかった。 研究実施機関である大学付属病院の倫理審査に時間を要すると見込んでいたが、予想以上に倫理審査に要する期間がかかり、承認を得られたのがH28年度末になってしまったからである。その他に、研究代表者が年度初めに不慮のケガ療養していたため開始が遅れたことも理由の一つであったと考える。
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度より研究フィールドに出向き、研究計画について医師の協力を得てプレテストを実施している。今後は、プレテストの結果を基にデータ収集方法の最終確認をおこない、対象条件に合致した患者に調査を開始する予定である。 手術前日に入院されるため、入院後に研究への協力依頼を行い、同意を得られた対象者にマット型睡眠計を用いて術前の睡眠測定と入院までの睡眠状況を把握するために睡眠質問票を用いて調査する予定である。さらに、同様の手順でICU入室中と一般病棟に移動した後の7日間の睡眠状態を測定する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成28年度は、研究実施機関の倫理審査に時間を要した。倫理審査で承認を得てからでないと物品を購入するわけにはいかなかったから。
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次年度使用額の使用計画 |
倫理審査で承認を得られたことから、平成29年度は計画通り研究実施ができると考え、測定機器や学会参加などに使用する予定である。
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