研究課題/領域番号 |
16K12043
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研究機関 | いわき明星大学 |
研究代表者 |
樅山 定美 いわき明星大学, 看護学部, 講師 (30713838)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 代理意思決定 / 延命治療 / 救急救命センター / 家族支援 / 救急看護師 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、全国の高度救急救命センターに勤務している看護師が患者の延命治療に対する代理意思決定を担う家族に対し、どのような看護支援を重要と考え、看護実践を行ったかの認識を明らかにすることである。 平成29年度は、調査票の確立を目指すため、倫理審査の結果を得て予備調査を行った。実態調査においては、日本救急医学会HPにある全国救命救急センター設置状況記載の288施設のうち、研究同意が得られた64施設に勤務している全看護師スタッフに対して、無記名によるインターネット調査を行った。調査票は先行文献より自作の質問紙を作成し、看護師が患者の代理意思決定を担う家族支援について認識している重要度と実践度について調査した。同意が得られた64施設の回答者は177名、回収率は、18.4%、有効回答率は、92.7%であった。 代理意思決定支援の重要度と実践度については、SPSSソフトを用い分析を行った。その結果、研究対象者と実践度・重要度には正規性はなく、対応する検定として、実践度と重要度でのウィルコクソン検定を行った。また、重要度と実践度の差と因子を看護体制、役職、救急システム、精神科医の有無、臨床心理士、代理意思決定回数を他群とし、正規性を取れた救急システムと看護体制は一元配置分散分析を行った。また、その他正規性の取れなかった群をクラスカルウォリス検定をおこなった。 今後、本研究で得られてデータ分析結果を、統計学の専門家と結果の妥当性の検討を行っていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
代理意思決定支援における自作の質問票確立に時間を要したが、その後はWebによる調査とデータ分析が順調に進んでおり、おおむね順調に進展していると評価する。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、本研究で得られたデータ分析結果から、看護師が患者の延命治療に対する代理意思決定を担う家族に対して、看護師は何を重要な看護支援と認識しているのか。また、具体的な看護実践を行っているかを検討し、代理意思決定を担う家族への看護支援の構築を目指す。
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